【キャラ化】カロテノイド、カロテンとは?わかりやすく説明!
カロテノイドとカロテンの違いは?
どんな種類がある?食材は?わかりやすく説明します!
一言で言うと、「天然の色素」です!
自然界に存在する色素にも色々なものが存在するのですが、その中でも
・脂溶性で
・赤や黄色、橙色のような暖色系
の特徴を持った色素をまとめて「カロテノイド類」と呼んでいます。
※厳密に言うと、基本骨格に「イソプレン」
をもつ、共役二重結合が長く連なった色素です。
カロテノイド類は、大きく分けて「カロテン類」と「キサントフィル類」の二つに分けられます。
分子の中に酸素を持っていないことが特徴です。炭素と水素だけで構成されています。
にんじんに多く含まれるので、「キャロット」が語源になっています。
〔代表的なもの〕
〔解説〕
※αは「アルファ」βは「ベータ」γは「ガンマ」と読みます。
・α-カロテン(α-カロチン):にんじん、黄パプリカ、かんきつ類、その他緑黄色野菜などに含まれる黄橙色の色素。ただしあまり多く含まれていない。キャラクターの元ネタは、ドラゴ〇ボールのナ〇パ(名前の「あ行」とαを関連させて)
・β-カロテン(β-カロチン):にんじん、さつまいも、かぼちゃ、卵黄に多く含まれる黄橙色の色素。食品中に最も多く含まれるカロテイド。キャラクターの元ネタはドラゴ〇ボールのベジ〇タ。(名前の「ベ」とβを関連させて)
・γ-カロテン(γ-カロチン):さつまいも、アンズ、かんきつ類、緑黄色野菜などに含まれる橙色の色素。キャラクターの元ネタはドラゴンボールの悟〇(名前の「悟」とγのガを関連させて)
・リコペン(リコピン):トマト、スイカ、柿などに含まれる赤色の色素。高血圧改善に効果がある。キャラクターはトマト風のデザイン。トマトは学名でS.lycopersicumというのでトマトとリコを関連させて覚える。
分子の中に酸素を持っていることが特徴です。
〔代表的なもの〕
〔解説〕
キサントフィルには酸素があるということで、わんこに飼い主をつけてみました!
・β-クリプトキサンチン:ミカン、オレンジ、トウモロコシ、柿、卵黄などに含まれる黄橙色の色素。キャラクターの元ネタは、ドラゴ〇ボールのブ〇リー(名前の「ブ」とβを関連させて)
・カプサンチン:トウガラシなどに含まれる赤色の色素。キャラクターはトウガラシ風のデザイン。トウガラシは学名で「Capsicum annuum」というのでカプとトウガラシを関連させて覚える。
・アスタキサンチン:エビ、カニ、鮭などに含まれる赤色の色素。キャラクターはエビとカニ風のデザイン。「エビカニ明日来なさんチン」風に覚える。
・ビキシン:ベニノキ(紅の木)の種子などに含まれる橙色の色素。ベニノキは英語で「ビクサ」という。「ビクサ(bixa)の色素(in)」ということで「ビキシン」。元々、ベニノキの種子に含まれる赤い色素のことを「アナトー色素」と言い、「アナトー色素」に含まれるカロテノイドを「ビキシン」という。キャラクターは機動戦士ガ〇ダム0083のアナベ〇・ガトーから。
・ルテイン:卵黄、かぼちゃ、トウモロコシなどに含まれる黄橙色の色素。名前が「ルーティン」に似ている。(ルーティンとは、スポーツで本気を出す前などにやる決まった動作のこと。)「かぼちゃルーティン」として覚える。人の目の網膜中央にある黄斑部に存在し、網膜を保護するはたらきがある。
〔-ここからキャラクターなし-〕
・ゼアキサンチン:トウモロコシ、卵黄、レバーなどに含まれる赤橙色の色素。ルテインと同様に人の目の網膜中央にある黄斑部に存在し、網膜を保護するはたらきがある。
・フコキサンチン:海藻などに含まれる茶色の色素。海藻のヒバマタ属(Fucus)が名前の由来。
他にもビオラキサンチン、カンタキサンチンなどがあります。
カロテノイド達って呼び方は色々あれど、基本的に名前の最後に「チン」が付いているんですよね。
カロテンも、=カロチンですし。
なので今回は、「狆(ちん)」というワンちゃん↓
をモデルに、カロテノイドのイラストを描いてみました!
完全にかけ離れているキャラもいますが!w
野菜や果物に多く含まれるのが特徴なカロテノイド。ではなぜ卵黄や魚介類にも含まれているのだと思いますか?
答えは、エサに含まれているからなんです。
卵の場合は、卵黄の色が濃い方が栄養価が高そうに見えて消費者が満足するので、養鶏所のニワトリのエサに、カロテノイドが豊富な野菜をたくさん入れています。
カニやエビ、鮭の場合は、赤っぽい植物性のプランクトンを多く食べるので体が赤くなります。
もともとカロテノイドは植物性の色素なので、動物からカロテノイドが自然に合成されることはありません。
カロテノイドには抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、体内が老化するのを防ぐ働きで、ガンや生活習慣病などの予防につながります。
数種類のカロテノイドは、体内でビタミンAに変換されます。このようなものを「プロビタミンA」と呼びます。※プロは「前駆体」という意味
「プロビタミンA」は、α-カロテン、β-カロテン、γ-カロテン、クリプトキサンチンの4種類です。
カロテン類とキサントフィル類のサイヤ人が集まりましたね!
脂溶性のため、油と一緒に摂ると吸収率が高まります。
ですが、油を多くしすぎても、今度はカロリーが過剰になります。
現代の日本人の食生活では、油を摂りすぎる傾向があるので、あまり効率のことは考えなくても良いでしょう。
唐辛子の辛み成分の名前は、カプサイシン (capsaicin) って言うんですよね。
名前が似ているので、カプサンチンとカプサイシンがどっちがどっちなのか分からなくなってしまいます!
そんな時は、
を思い出して下さい♪
「狆」が付く方がカロテノイドだとすぐわかりますね!
ポリフェノールとは、分子内に2個以上のフェノール性ヒドロキシ基をもつ物質です。
カロテノイドにはそのようなものはないので、よく間違えられますが、ポリフェノールには該当しません。
厚生労働省が定める「緑黄色野菜」の基準は、
ほうれん草・にんじん・かぼちゃなど、カロテンを可食部100g中に600マイクログラム(600μg)以上含む野菜の総称。
(中略)
トマト・ピーマンなどは、可食部100g中のカロテン含有量が実際には600マイクログラム未満であるものの、食べる回数や量が多いため、緑黄色野菜に分類(e-ヘルスネットより)
とされています。
つまり、色が濃い薄いではなくて、「含まれるカロテン類の量が多ければ緑黄色野菜」ということです。
そうなんです。
「α-カロテンが多く含まれる食べ物」として、しいて挙げるなら黄色いピーマンとか人参ですけど、それらに含まれる量としては、β-カロテンが1番多いんですよね。
他のカロテノイドも割とそうです。黄色っぽい野菜や果物は、圧倒的にβ-カロテンが多く含まれていたりします。
カロテン?カロチン?カロテン類?カロテノイド?カロチノイド?!
名前が似ていて紛らわしいので、何が総称なのか、どれが色素の名前なのかわからない人が多いです!
とりあえずカロテン=カロチン、カロテノイド=カロチノイド、というのはお分かりですよね。
後はこれを思い出してください♪
覚えるコツは、「カロテン」とつくものとリコピンは、カロテン類、
その他はキサントフィル類、という感じで。(厳密にはカロテン類は他にもありますが、あまり含まれていなく重要でもないので。)
ちなみにβ-カロテンとβ-クリプトキサンチンは分類は違えど構造や働きは似ています。
β-カロテンは最も多く含まれるカロテノイドなので、「カロテノイドの王」、β-クリプトキサンチンは「伝説のβ(スーパー)クリプトキサン人」とでも覚えてみましょうか♪
今回狆をイラストにするために少し調べてみてわかったのですが、狆って、日本犬なんですね。
てっきり中国だと思っていました。
ウィキペディアによると、「ちいさいいぬ」→「ちいぬ」→「ちん」となったとか。
しかも狆という漢字は和製漢字で、中国では使われないそうです。名前からすでに日本産だったんですね。
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どんな種類がある?食材は?わかりやすく説明します!
🔶カロテノイド
カロテノイドとは?
一言で言うと、「天然の色素」です!
自然界に存在する色素にも色々なものが存在するのですが、その中でも
・脂溶性で
・赤や黄色、橙色のような暖色系
の特徴を持った色素をまとめて「カロテノイド類」と呼んでいます。
※厳密に言うと、基本骨格に「イソプレン」
をもつ、共役二重結合が長く連なった色素です。
種類
カロテノイド類は、大きく分けて「カロテン類」と「キサントフィル類」の二つに分けられます。
カロテン類
分子の中に酸素を持っていないことが特徴です。炭素と水素だけで構成されています。
にんじんに多く含まれるので、「キャロット」が語源になっています。
〔代表的なもの〕
〔解説〕
※αは「アルファ」βは「ベータ」γは「ガンマ」と読みます。
・α-カロテン(α-カロチン):にんじん、黄パプリカ、かんきつ類、その他緑黄色野菜などに含まれる黄橙色の色素。ただしあまり多く含まれていない。キャラクターの元ネタは、ドラゴ〇ボールのナ〇パ(名前の「あ行」とαを関連させて)
・β-カロテン(β-カロチン):にんじん、さつまいも、かぼちゃ、卵黄に多く含まれる黄橙色の色素。食品中に最も多く含まれるカロテイド。キャラクターの元ネタはドラゴ〇ボールのベジ〇タ。(名前の「ベ」とβを関連させて)
・γ-カロテン(γ-カロチン):さつまいも、アンズ、かんきつ類、緑黄色野菜などに含まれる橙色の色素。キャラクターの元ネタはドラゴンボールの悟〇(名前の「悟」とγのガを関連させて)
・リコペン(リコピン):トマト、スイカ、柿などに含まれる赤色の色素。高血圧改善に効果がある。キャラクターはトマト風のデザイン。トマトは学名でS.lycopersicumというのでトマトとリコを関連させて覚える。
キサントフィル類
分子の中に酸素を持っていることが特徴です。
〔代表的なもの〕
〔解説〕
キサントフィルには酸素があるということで、わんこに飼い主をつけてみました!
・β-クリプトキサンチン:ミカン、オレンジ、トウモロコシ、柿、卵黄などに含まれる黄橙色の色素。キャラクターの元ネタは、ドラゴ〇ボールのブ〇リー(名前の「ブ」とβを関連させて)
・カプサンチン:トウガラシなどに含まれる赤色の色素。キャラクターはトウガラシ風のデザイン。トウガラシは学名で「Capsicum annuum」というのでカプとトウガラシを関連させて覚える。
・アスタキサンチン:エビ、カニ、鮭などに含まれる赤色の色素。キャラクターはエビとカニ風のデザイン。「エビカニ明日来なさんチン」風に覚える。
・ビキシン:ベニノキ(紅の木)の種子などに含まれる橙色の色素。ベニノキは英語で「ビクサ」という。「ビクサ(bixa)の色素(in)」ということで「ビキシン」。元々、ベニノキの種子に含まれる赤い色素のことを「アナトー色素」と言い、「アナトー色素」に含まれるカロテノイドを「ビキシン」という。キャラクターは機動戦士ガ〇ダム0083のアナベ〇・ガトーから。
・ルテイン:卵黄、かぼちゃ、トウモロコシなどに含まれる黄橙色の色素。名前が「ルーティン」に似ている。(ルーティンとは、スポーツで本気を出す前などにやる決まった動作のこと。)「かぼちゃルーティン」として覚える。人の目の網膜中央にある黄斑部に存在し、網膜を保護するはたらきがある。
〔-ここからキャラクターなし-〕
・ゼアキサンチン:トウモロコシ、卵黄、レバーなどに含まれる赤橙色の色素。ルテインと同様に人の目の網膜中央にある黄斑部に存在し、網膜を保護するはたらきがある。
・フコキサンチン:海藻などに含まれる茶色の色素。海藻のヒバマタ属(Fucus)が名前の由来。
他にもビオラキサンチン、カンタキサンチンなどがあります。
イラストのモデル
カロテノイド達って呼び方は色々あれど、基本的に名前の最後に「チン」が付いているんですよね。
カロテンも、=カロチンですし。
なので今回は、「狆(ちん)」というワンちゃん↓
をモデルに、カロテノイドのイラストを描いてみました!
完全にかけ離れているキャラもいますが!w
なぜ卵黄や魚介類に含まれているの?
野菜や果物に多く含まれるのが特徴なカロテノイド。ではなぜ卵黄や魚介類にも含まれているのだと思いますか?
答えは、エサに含まれているからなんです。
卵の場合は、卵黄の色が濃い方が栄養価が高そうに見えて消費者が満足するので、養鶏所のニワトリのエサに、カロテノイドが豊富な野菜をたくさん入れています。
カニやエビ、鮭の場合は、赤っぽい植物性のプランクトンを多く食べるので体が赤くなります。
もともとカロテノイドは植物性の色素なので、動物からカロテノイドが自然に合成されることはありません。
カロテノイドは抗酸化力を持っている
カロテノイドには抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、体内が老化するのを防ぐ働きで、ガンや生活習慣病などの予防につながります。
色素なのにビタミンになる
数種類のカロテノイドは、体内でビタミンAに変換されます。このようなものを「プロビタミンA」と呼びます。※プロは「前駆体」という意味
「プロビタミンA」は、α-カロテン、β-カロテン、γ-カロテン、クリプトキサンチンの4種類です。
カロテン類とキサントフィル類のサイヤ人が集まりましたね!
摂り方
脂溶性のため、油と一緒に摂ると吸収率が高まります。
ですが、油を多くしすぎても、今度はカロリーが過剰になります。
現代の日本人の食生活では、油を摂りすぎる傾向があるので、あまり効率のことは考えなくても良いでしょう。
唐辛子の色素成分がカプサンチンなのかカプサイシンなのか迷った時
唐辛子の辛み成分の名前は、カプサイシン (capsaicin) って言うんですよね。
名前が似ているので、カプサンチンとカプサイシンがどっちがどっちなのか分からなくなってしまいます!
そんな時は、
を思い出して下さい♪
「狆」が付く方がカロテノイドだとすぐわかりますね!
カプカプ!
カロテノイドはポリフェノールではない
ポリフェノールとは、分子内に2個以上のフェノール性ヒドロキシ基をもつ物質です。
カロテノイドにはそのようなものはないので、よく間違えられますが、ポリフェノールには該当しません。
緑黄色野菜と普通の野菜の違い
厚生労働省が定める「緑黄色野菜」の基準は、
ほうれん草・にんじん・かぼちゃなど、カロテンを可食部100g中に600マイクログラム(600μg)以上含む野菜の総称。
(中略)
トマト・ピーマンなどは、可食部100g中のカロテン含有量が実際には600マイクログラム未満であるものの、食べる回数や量が多いため、緑黄色野菜に分類(e-ヘルスネットより)
とされています。
つまり、色が濃い薄いではなくて、「含まれるカロテン類の量が多ければ緑黄色野菜」ということです。
β-カロテンの戦闘力はエリート級
α-カロテンが多く含まれている野菜は何?
黄色いパプリカ!
じゃあ黄色いパプリカに一番多く含まれてるカロテノイドは?
β-カロテンだ!!!
…。
そうなんです。
「α-カロテンが多く含まれる食べ物」として、しいて挙げるなら黄色いピーマンとか人参ですけど、それらに含まれる量としては、β-カロテンが1番多いんですよね。
他のカロテノイドも割とそうです。黄色っぽい野菜や果物は、圧倒的にβ-カロテンが多く含まれていたりします。
今見えてるパプリカの黄色は、ほぼほぼβ-カロテンの色なのね…。
まとめ
カロテン?カロチン?カロテン類?カロテノイド?カロチノイド?!
名前が似ていて紛らわしいので、何が総称なのか、どれが色素の名前なのかわからない人が多いです!
とりあえずカロテン=カロチン、カロテノイド=カロチノイド、というのはお分かりですよね。
後はこれを思い出してください♪
覚えるコツは、「カロテン」とつくものとリコピンは、カロテン類、
その他はキサントフィル類、という感じで。(厳密にはカロテン類は他にもありますが、あまり含まれていなく重要でもないので。)
ちなみにβ-カロテンとβ-クリプトキサンチンは分類は違えど構造や働きは似ています。
β-カロテンは最も多く含まれるカロテノイドなので、「カロテノイドの王」、β-クリプトキサンチンは「伝説のβ(スーパー)クリプトキサン人」とでも覚えてみましょうか♪
(おまけ)狆は日本犬
今回狆をイラストにするために少し調べてみてわかったのですが、狆って、日本犬なんですね。
てっきり中国だと思っていました。
ウィキペディアによると、「ちいさいいぬ」→「ちいぬ」→「ちん」となったとか。
しかも狆という漢字は和製漢字で、中国では使われないそうです。名前からすでに日本産だったんですね。
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