植物由来のタンパク質分解酵素をキャラ化して覚える!

タンパク質分解酵素、カタカナなので覚えにくいですよね。

ちょっとしたイメージをしながら覚えていきましょう!

🔶植物由来のタンパク質分解酵素とは?

植物由来のタンパク質分解酵素





ステーキについているパインの意味


ステーキの横にたまにパイナップルがついていることがありますよね。

味が合うから…という人もいるかもしれませんが、理由はもう1つ。

それは、パイナップルに含まれる成分を使ってお肉の消化を助けるのを目的としているためです。

パイナップルにはタンパク質分解酵素が含まれているので、胃の中でタンパク質を分解してくれます。


お肉をやわらかくするのにショウガやキウイを使うのも同じ理由


調理の手法として、すりおろしたショウガやキウイフルーツをしばらくお肉に漬けてから焼くことがあります。

これはショウガやキウイに含まれるタンパク質分解酵素が、お肉の固いタンパク質を分解することにより、お肉が柔らかくなるためです。


「パパイン酵素配合」の意味も

入浴剤や洗顔料などに「パパイン配合」と書いてある商品がありますよね。

パパインはパパイヤに含まれるタンパク質分解酵素です。

体についている古くなった角質などを分解させることが目的です。



このように、植物由来のタンパク質分解酵素は、身近に使われています。

ただ、名前が覚えにくいものがあるので、ちょっとしたイメージを沸かせて覚えるようにしましょう。そうすると間違えることがありませんよ。


最後が「イン」で終わるタンパク質分解酵素

パイナップル➜ブロメライン

パイナップル-ブロメライン

パインの草の部分がプロペラみたいになってそれで分解するイメージで!
名前の由来
「パイナップル」を英語で「Bromeliaceae」というため。

※プロメラではなく、ロメラです。

パパイヤ➜パパイン

パパイヤ-パパイン

パパインは覚えやすいですよね。

ちなみにパパイヤはこんな果物。

パパイヤ


最後が「ジン」「シン」で終わるもの

キウイフルーツ➜アクチニジン

キウイ-アクチニジン

キウイの党をイメージして覚えます。
名前の由来
キウイは「マタタビ科マタタビ属」に分類されます。マタタビ属は英語で「Actinidia」というので、そこから来ているようです。


イチジク➜フィシン


イチジク-フィシン

「イチジクの不意打ちで分解」と覚えます。
名前の由来
イチジク属は英語で「Ficus」なのでそこから来たようです。

イチジク↓
いちじく

最後に「プロテアーゼ」がつくもの

ショウガ➜ショウガプロテアーゼ

ショウガプロテアーセ

※プロテアーゼとは、タンパク質分解酵素のことです。「プロテ」は「プロテイン(タンパク質)」「アーゼ」は酵素のことです。


タマネギ➜マトリックスメタロプロテアーゼ-3


玉ねぎ-マトリックスメタロプロテアーゼ

名前の由来
・ここで言うマトリックスとは、「細胞外マトリックス」のことです。「細胞外マトリックス」とは、細胞から細胞の外側へ分泌された物質のこと。このような物質は、例えばコラーゲンやヒアルロン酸のように細胞と細胞の間でハリを持たせたりするような物質です。

ただし、マトリックスメタロプロテアーゼを食べたからと言って自分のお肌のコラーゲンが分解されることがないので、そこはご安心を。

・メタロプロテアーゼとは金属イオンがついているタンパク質分解酵素のことです。

マトリックスの元ネタがわからない人へ



キアヌ・リーブスが主演する映画「マトリックス」の中で、ピストルの弾をイナバウアーのようなスタイルでよけるシーンがあるんです。



せっかくカッコいい(?)よけ方をしているのに弾が何発か当たっているのがおもしろいですよねw

で、玉ねぎにもメタリックな服を着せてこのようなポーズをさせてみた、というわけです。


大体「アーゼ」か「in」で終わる。


タンパク質分解酵素は、大体「アーゼ」か「in」で終わります。

体内で出るタンパク質分解酵素も、「ペプシン」とか、「ペプチダーゼ」とかなので、名前の付け方は一緒です。この規則を覚えていれば、「あれ?パイナップルの酵素ってブロメランだっけ?ブロメラインだっけ?」と迷ったときに、ブロメラインであることがわかりますよね😃



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