【ガン】お酒に強い人・弱い人の違いは?危ないのは誰?
お酒に強い人と弱い人の違いを分かりやすく説明しますね!
あなたは「お酒を飲んで酔う」という状態がどういうことなのか説明できますか?
顔が赤くなる?ドキドキする?
違います。
お酒を飲むと、血液中にアルコールが混ざります。
血液中のアルコール濃度が高まってくると、それが脳まで届き、脳がマヒして言語や判断力に変化が起こります。
これがまさに、「酔う」「酔っぱらう」ということです。
人は体内の酵素(アルコール脱水素酵素/アルコール分解酵素)でアルコールを分解します。
アルコールは分解されると「アセトアルデヒド」という毒素を生成します。
この毒素が、赤面、胸のドキドキ、頭痛などの身体的な症状を引き起こします。
ただ、この状態は「酔っている状態」とは言えません。
つまり、顔は赤いけど、脳がマヒしていないのであればシラフなのです。
「酔っている状態」は、段階的に分けることが出来る
【血中アルコールの段階】
自分の血液の中に入っているアルコールの量の割合のことです。
😊0.02~0.04%…爽快期→陽気になってくる
😍0.05~0.10%…ほろよい期→本能的になったり、感情が豊かになる
😡0.11~0.15%…酩酊(めいてい)初期→気が大きくなったり、怒りっぽくなる
😵0.16~0.30%…酩酊期→小脳までマヒが広がり、フラフラになる。
😶0.31~0.40%…泥酔期→記憶をつかさどる脳の「海馬」までマヒし、記憶がなくなる。
😑0.41~0.50%…昏睡期→脳全体がマヒし、呼吸ができなくなり、死んでしまう。
(参考:公益社団法人アルコール健康医学協会:http://www.arukenkyo.or.jp/index.html)
お酒をたくさん飲んでも、見た目も変わらなければ、話していることも理論的で冷静な人っていますよね。
こういった「お酒に強い」とされる人は、アルコール分解酵素があまり働かないため、アルコールを分解する速度が比較的遅いのです。
つまりこのような人は、血液の中にアルコールがなかなか入って行かず、脳がマヒしてくるまで時間がかかります。
なおかつ、毒素を分解するアルデヒド分解酵素(アルデヒド脱水素酵素/アセトアルデヒド分解遺伝子/アルデヒド分解遺伝子)がよく働くために、体の変化が起こりにくいのです。
ただし、この人は脳がマヒするまでに時間がかかるだけで、お酒を飲んでから時間が経つと、酔います。
ハタから見るだけではわかりにくいですが、飲酒開始からだいたい2時間経てば、いつのまにか酔っています。
こういった人は変化が分かりにくいので、調子に乗ってジャンジャン飲んでしまいます。
「お酒を飲んだら、すぐ顔が赤くなっちゃう…でも冷静で、中身は何も変わらない。」って人もいますよね。私はこのタイプです。
こういった人は、アルデヒド分解酵素の力が弱いため、赤面、ドキドキ、頭痛など、すぐ体に変化が起こります。
そのため、飲酒をセーブすることもあります。
そしてアルコールの分解速度が遅く、なかなか脳がマヒしないため、中身だけはシラフのままなのです。
「顔は真っ赤で酔ってそうなのに冷静で、酔っぱらっている人を白い目で見ちゃう…。場のノリについていけない…。」
ってこと、このタイプの人なら理解出来るのではないでしょうか?
体にすぐ変化が起こるので、飲みすぎないでいられることも、冷静さを保てる理由なのかもしれませんね。
こういった人は、アルコール依存症になる心配はあまりないのですが、毒素を分解する力が弱いので、この毒素によってガンなどの病気にかかる可能性が高くなります。
お酒を飲めば、顔も程よく赤らみ、いい感じにテンションが上がり、でも記憶はなくさないでしっかりしている人もいますよね。
こういった人はアルコールを分解する力も、毒素を分解する力も平均的なので、人に迷惑をかけたり、飲み会の場で浮いてしまったりすることもありません。
飲み会で楽しめており、なおかつ飲みすぎの心配もあまりない、一番要領の良い人といえます。
お酒を飲むと、すぐ顔が赤くなり、同じ話を繰り返しだしたり、泣き始めたりする人がいますよね。
こういった人は、アルコールを分解する速度が速いためにすぐに血液中にアルコールが行き渡り、しかも毒素を分解する力が弱いため、体に変化が出やすいのです。
このような人も毒素を分解する力が弱いので、ガンなどの病気のリスクが高くなります。
ごく少量のお酒だけでも、とても具合が悪くなる人もいます。
いわゆる「下戸(げこ)」と呼ばれる人です。
このような人は、毒素を分解する力がほとんどないので、すぐに体を毒素に侵されてしまいます。
消毒用アルコールやお菓子に入っているアルコールにも敏感に反応してすぐ赤くなることもあります。
これは完全に体質の問題なので、毒素を分解する力はどんなに訓練しても強くすることはできません。
つまり、他の人よりもお酒による病気にかかりやすい体質です。
このタイプの人にお酒を強要することは絶対にやめてください。
毒素を分解できない下戸タイプ?
いいえ、違います。
ズバリそれは、
お酒に強い人
です。
このタイプの人は、かなりの量を飲酒してしまい、それが原因で肝臓を悪くしたり、アルコール依存症(いわゆるアルコール中毒、アル中)になったり、ガンにかかりやすくなったりします。
「酒には、めっぽう強い方だから自分の肝臓も強い。肝臓が強いのだから、いくら飲んでも肝臓に負担がかかることはない。へっちゃら。病気にもならない。」
そんなことは絶対にないです。
お酒を飲みすぎれば肝臓は働きすぎて疲れてしまいます。
肝臓が悲鳴を上げた頃には、すでに…ということは、よくある話なのです。
しかしこれは、アルコールを分解する力がついた訳でも、毒素を分解する力がついた訳でもありません。
何が起こっているのかというと、脳の神経細胞が機能変化をおこし、アルコールの感受性が下がっているのです。
つまり、脳がアルコールに慣れるからなんです。
しつこいようですが、酔いにくくなっても毒素を分解する力は同じなので、病気のリスクは変わりません。
むしろ前よりもたくさん飲酒してしまって肝臓に負担をかけたり、アルコール依存症のリスクが高くなってしまいます。
性別、遺伝、年齢、体格により違ってきます。
お酒を分解する力は
女性よりも男性の方が長けています
年配の人よりも若い人の方が長けています
アルコール分解能力とは関係ないのですが、
体重が軽い人よりも重い人の方がアルコール濃度が低くなるため、酔いにくくなっています。
そして何より一番影響するのは遺伝です。
そもそも、日本人自体が遺伝子上、毒素を分解する能力が弱い人種とされています。
毒素を分解する「アルデヒド脱水素酵素」が欠損している割合が、ヨーロッパ人では0%であることに対し、日本人では44%もいるそうですよ。
ちなみに日本以外のモンゴル系アジア人も、比較的お酒に弱い体質だとか。
先に記述した通り、「酔う」とは「脳がマヒしている状態」のことを指すので、意識がしっかりしていれば、厳密には「酔い」ではありません。
・アルコールの利尿作用により生じた脱水症状
二日酔いの原因はこの二つなので、とりあえず水を飲んで脱水症状を緩和し、毒素を排出するようにしてください。
🔶お酒のリスク
もくじ
・酔っぱらいの原理
・お酒に強い人と弱い人の違い
・この中で一番危ない人は?
・お酒は、飲めば飲むほど強くなるもの?
・お酒が強くなる酵素を持っている人はどんな人?
・二日酔いって、そもそも何?
・まとめ
・酔っぱらいの原理
・お酒に強い人と弱い人の違い
・この中で一番危ない人は?
・お酒は、飲めば飲むほど強くなるもの?
・お酒が強くなる酵素を持っている人はどんな人?
・二日酔いって、そもそも何?
・まとめ
あなたは「お酒を飲んで酔う」という状態がどういうことなのか説明できますか?
顔が赤くなる?ドキドキする?
違います。
酔っぱらいのメカニズム
お酒を飲むと脳に変化が起こる
お酒を飲むと、血液中にアルコールが混ざります。
血液中のアルコール濃度が高まってくると、それが脳まで届き、脳がマヒして言語や判断力に変化が起こります。
これがまさに、「酔う」「酔っぱらう」ということです。
お酒を飲むと体にも変化が起こるが、これは「酔い」とは関係ない
人は体内の酵素(アルコール脱水素酵素/アルコール分解酵素)でアルコールを分解します。
アルコールは分解されると「アセトアルデヒド」という毒素を生成します。
この毒素が、赤面、胸のドキドキ、頭痛などの身体的な症状を引き起こします。
ただ、この状態は「酔っている状態」とは言えません。
つまり、顔は赤いけど、脳がマヒしていないのであればシラフなのです。
「酔っている状態」は、段階的に分けることが出来る
【血中アルコールの段階】自分の血液の中に入っているアルコールの量の割合のことです。
😊0.02~0.04%…爽快期→陽気になってくる
😍0.05~0.10%…ほろよい期→本能的になったり、感情が豊かになる
😡0.11~0.15%…酩酊(めいてい)初期→気が大きくなったり、怒りっぽくなる
😵0.16~0.30%…酩酊期→小脳までマヒが広がり、フラフラになる。
😶0.31~0.40%…泥酔期→記憶をつかさどる脳の「海馬」までマヒし、記憶がなくなる。
😑0.41~0.50%…昏睡期→脳全体がマヒし、呼吸ができなくなり、死んでしまう。
(参考:公益社団法人アルコール健康医学協会:http://www.arukenkyo.or.jp/index.html)
お酒に強い人と弱い人の違い
お酒に強い人
お酒をたくさん飲んでも、見た目も変わらなければ、話していることも理論的で冷静な人っていますよね。
こういった「お酒に強い」とされる人は、アルコール分解酵素があまり働かないため、アルコールを分解する速度が比較的遅いのです。
つまりこのような人は、血液の中にアルコールがなかなか入って行かず、脳がマヒしてくるまで時間がかかります。
なおかつ、毒素を分解するアルデヒド分解酵素(アルデヒド脱水素酵素/アセトアルデヒド分解遺伝子/アルデヒド分解遺伝子)がよく働くために、体の変化が起こりにくいのです。
ただし、この人は脳がマヒするまでに時間がかかるだけで、お酒を飲んでから時間が経つと、酔います。
ハタから見るだけではわかりにくいですが、飲酒開始からだいたい2時間経てば、いつのまにか酔っています。
こういった人は変化が分かりにくいので、調子に乗ってジャンジャン飲んでしまいます。
顔がすぐ赤くなるけどなかなか酔わない人
「お酒を飲んだら、すぐ顔が赤くなっちゃう…でも冷静で、中身は何も変わらない。」って人もいますよね。私はこのタイプです。
こういった人は、アルデヒド分解酵素の力が弱いため、赤面、ドキドキ、頭痛など、すぐ体に変化が起こります。
そのため、飲酒をセーブすることもあります。
そしてアルコールの分解速度が遅く、なかなか脳がマヒしないため、中身だけはシラフのままなのです。
「顔は真っ赤で酔ってそうなのに冷静で、酔っぱらっている人を白い目で見ちゃう…。場のノリについていけない…。」
ってこと、このタイプの人なら理解出来るのではないでしょうか?
体にすぐ変化が起こるので、飲みすぎないでいられることも、冷静さを保てる理由なのかもしれませんね。
こういった人は、アルコール依存症になる心配はあまりないのですが、毒素を分解する力が弱いので、この毒素によってガンなどの病気にかかる可能性が高くなります。
酔い方も体の変化も普通の人
お酒を飲めば、顔も程よく赤らみ、いい感じにテンションが上がり、でも記憶はなくさないでしっかりしている人もいますよね。
こういった人はアルコールを分解する力も、毒素を分解する力も平均的なので、人に迷惑をかけたり、飲み会の場で浮いてしまったりすることもありません。
飲み会で楽しめており、なおかつ飲みすぎの心配もあまりない、一番要領の良い人といえます。
お酒に弱い人
お酒を飲むと、すぐ顔が赤くなり、同じ話を繰り返しだしたり、泣き始めたりする人がいますよね。
こういった人は、アルコールを分解する速度が速いためにすぐに血液中にアルコールが行き渡り、しかも毒素を分解する力が弱いため、体に変化が出やすいのです。
このような人も毒素を分解する力が弱いので、ガンなどの病気のリスクが高くなります。
お酒を受け付けない人
ごく少量のお酒だけでも、とても具合が悪くなる人もいます。
いわゆる「下戸(げこ)」と呼ばれる人です。
このような人は、毒素を分解する力がほとんどないので、すぐに体を毒素に侵されてしまいます。
消毒用アルコールやお菓子に入っているアルコールにも敏感に反応してすぐ赤くなることもあります。
これは完全に体質の問題なので、毒素を分解する力はどんなに訓練しても強くすることはできません。
つまり、他の人よりもお酒による病気にかかりやすい体質です。
このタイプの人にお酒を強要することは絶対にやめてください。
この中で一番危ない人は?
上記のタイプの中で一番、病気にかかるリスクがある人は誰だと思いますか?毒素を分解できない下戸タイプ?
いいえ、違います。
ズバリそれは、
お酒に強い人
です。
このタイプの人は、かなりの量を飲酒してしまい、それが原因で肝臓を悪くしたり、アルコール依存症(いわゆるアルコール中毒、アル中)になったり、ガンにかかりやすくなったりします。
「酒には、めっぽう強い方だから自分の肝臓も強い。肝臓が強いのだから、いくら飲んでも肝臓に負担がかかることはない。へっちゃら。病気にもならない。」
そんなことは絶対にないです。
お酒を飲みすぎれば肝臓は働きすぎて疲れてしまいます。
肝臓が悲鳴を上げた頃には、すでに…ということは、よくある話なのです。
お酒は、飲めば飲むほど強くなるもの?
酔いやすかった人が、頻繁に飲酒することで酔いにくくなることは事実です。しかしこれは、アルコールを分解する力がついた訳でも、毒素を分解する力がついた訳でもありません。
何が起こっているのかというと、脳の神経細胞が機能変化をおこし、アルコールの感受性が下がっているのです。
つまり、脳がアルコールに慣れるからなんです。
しつこいようですが、酔いにくくなっても毒素を分解する力は同じなので、病気のリスクは変わりません。
むしろ前よりもたくさん飲酒してしまって肝臓に負担をかけたり、アルコール依存症のリスクが高くなってしまいます。
お酒が強くなる酵素を持っている人はどんな人?
お酒を分解する酵素の働きは、性別、遺伝、年齢、体格により違ってきます。
お酒を分解する力は
女性よりも男性の方が長けています
年配の人よりも若い人の方が長けています
アルコール分解能力とは関係ないのですが、
そして何より一番影響するのは遺伝です。
そもそも、日本人自体が遺伝子上、毒素を分解する能力が弱い人種とされています。
毒素を分解する「アルデヒド脱水素酵素」が欠損している割合が、ヨーロッパ人では0%であることに対し、日本人では44%もいるそうですよ。
ちなみに日本以外のモンゴル系アジア人も、比較的お酒に弱い体質だとか。
二日酔いって、そもそも何?
一般的に、飲酒した翌日に頭痛、胸やけなどがある状態を「二日酔い」といいますよね。先に記述した通り、「酔う」とは「脳がマヒしている状態」のことを指すので、意識がしっかりしていれば、厳密には「酔い」ではありません。
なぜ次の日も具合が悪くなるの?
・飲酒によって生じた毒素(アセトアルデヒド)が一晩寝ても十分に処理されていない・アルコールの利尿作用により生じた脱水症状
二日酔いの原因はこの二つなので、とりあえず水を飲んで脱水症状を緩和し、毒素を排出するようにしてください。
まとめ
・"酔う"とは、飲酒により脳がマヒしている状態のこと。
・お酒に強いか弱いかは「アルコール分解酵素(ADH1B)」と「アルデヒド分解酵素(ALDH2)」の、2つの酵素が働きが関係している。
・人によってその酵素の量は違う。
・お酒に強い人はアルコール依存症になりやすく、それが原因で肝臓などの病気にかかりやすくなる。
「酔いにくいから、お酒をたくさん飲んでも大丈夫…」という考えは浅はかです。
適量を守りましょうね。
・"酔う"とは、飲酒により脳がマヒしている状態のこと。
・お酒に強いか弱いかは「アルコール分解酵素(ADH1B)」と「アルデヒド分解酵素(ALDH2)」の、2つの酵素が働きが関係している。
・人によってその酵素の量は違う。
・お酒に強い人はアルコール依存症になりやすく、それが原因で肝臓などの病気にかかりやすくなる。
「酔いにくいから、お酒をたくさん飲んでも大丈夫…」という考えは浅はかです。
適量を守りましょうね。