細胞分裂の過程をわかりやく解説!!【初心者向け:中学理科】
中学校で習う細胞分裂についてさっぱりわからない人向けに、やさしくまとめてみました(^▽^)/
玉ねぎのお尻の部分をを水に浸しておくと、根が生えてきます。
その根を顕微鏡で観察してみると、細胞が分裂している最中の様子を確認することができます。
実は細胞が分裂するのは植物だけではなく、動物や人間も同じようにして細胞を分裂させ、体を大きくしています。
このように、1つの細胞が分裂して2つの細胞になることを「細胞分裂」といいます。
分裂している時に見えるヒモ状のものを染色体(せんしょくたい)といいます。
細胞分裂の中でも、このように1つの細胞を真っ二つにして同じものを作ることを体細胞分裂といいます。
細胞分裂をしない時はいつも球状の核が真ん中にあります。
核は遺伝子情報を持っている大事なものです。
細胞が大きくなろうとする時、核は分裂する準備をします。
その時二重の糸ようなものが現れます。
二重の糸は中央に並びます。
並んだ糸は両側から引っ張られるように引き裂かれます。
すると糸が細く長くなり、球状になっていき、やがて2個の核ができます。
細胞が二つに分かれます。
細胞が大きくなり、それぞれ元の細胞と同じ大きさになります。
玉ねぎの根の細胞分裂は、特に先端の方が激しく行われます。
玉ねぎ側の細胞は縦に伸びます。
ただし核は伸びません。
体が大きくなる時だけ細胞分裂が起こっているわけではありません。
例えば今、指を紙で切ったとします。
皮膚が切れましたね。
でも数日放っておけば、傷はふさがります。
この新しい皮膚は、横からびよ~んと伸びて来たわけではありません。
傷ついていない皮膚が細胞分裂して新しい皮膚が作られたのです。
傷ついていなくても細胞は常に生まれ変わっています。
例えば、髪の毛や爪は伸びますよね。
これも根本の細胞の細胞分裂によるものです。
目に見えない体の中の細胞も、死んだり生まれ変わったりしています。
例えば、ウンチの中には腸から剥がれ落ちた細胞が入っています💩
これも細胞分裂によって更新され、捨てられた細胞です。
血液の中にも「赤血球」などの細胞がたくさん入っており、その細胞にも寿命があります。
血液の細胞は骨の中の骨髄という組織で更新されています。
※ただし脳や心臓の細胞は細胞分裂しないなど例外もあります
この記事を書いていたら、ある漫画のエピソードを思い出してしまいました。
約20年前に読んだものなのでかなりのうろ覚えですが、なんとなくこんな感じだったと思います。
『どら焼きがどんどん細胞分裂をして、このままでは地球中がどら焼きで埋め尽くされる!!』
という話🤔
細胞が分裂してまた新しい細胞ができるサイクルを「細胞周期」というのですが、このどら焼きの細胞周期は半端なく早いですね。
実際普通の人間ではこんなに細胞分裂が起こりまくってどうしようもなくなることはありません。
細胞が死ぬタイミングと細胞ができるタイミングがうまい具合に合致しているからです。
細胞分裂をどら焼きに例えると、こんな感じかも。
ちなみに玉ねぎの染色体の数は16本(8対)なので、染色体がどら焼きの形だったとしたらこんな感じになりますね。
ついでに人間の染色体は46本(23対)。
犬の染色体の数は78本(39対)です。(多い!)
皮膚が生まれ変わる時に新しく出来るものは、前に存在していた皮膚と同じ色、質感をしています。
このような特徴のことを形質と言います。
同じ形質のものが生まれてくるのはなぜでしょう?
答えは遺伝子があるからです。
文字の意味を詳しく考えてみましょう。遺は「残す」伝は「伝える」子は「子ども」ですね。
自分の子ども(分身)に情報を伝えるためのもの、ということです。
遺伝子は染色体にあります。
これによって、記録されているデータが呼び出され、同じものが作られるというわけです。
よく体細胞分裂と減数分裂の違いについて間違えて覚えている人がいます。
2つの区別を理解しておきましょう。
減数分裂とは、有性生殖がおこるときに、親になるものの染色体が半分になり、染色体の少ない細胞が新しくできることを言います。
たとえば人間の場合、染色体は46本なので、減数分裂(厳密には第二減数分裂)では染色体を23本持っている細胞が生まれます。
これに対し、体細胞分裂では染色体を46本持っている細胞しか生まれません。
♂と♀による有性生殖によって生まれる子孫は、パパとママの遺伝子を片方ずつ受け継いでいます。
減数分裂によって両方の遺伝子を受けついでいるからです。
一方で、♂と♀もない大腸菌などの微生物が無性生殖によって生まれる子孫は、親の遺伝子をそのまま受け継いでいます。
それは親の体細胞分裂によって作られた子孫だからです。
つまり微生物の子どもは、親の分身ということになります。
細胞分裂は、中の核がまず真っ二つになってから細胞全体が分裂して細胞ができることでしたよね。
一方で細胞質分裂は、細胞質が分裂することをいいます。
細胞質は、細胞膜と核以外の部分なので、細胞さんの体の部分の分裂ということになります。
昔の記憶をたどって漫画を描きましたが、本当にこんな話だったのか気になり調べてみました。
すると、このエピソードは「バイバイン」という有名な話でした('∀';)
この話が有名になったのは2017年にアニメで放送されてから「衝撃のトラウマ回」ということで話題になったかららしいです。
内容は、『何でも倍にすることができるバイバインという薬を栗まんじゅうに振りかけることで、それが倍になり、その後増えすぎてどうしようもなくなる』という話でした。(ソースでもどら焼きでもありませんでしたねw)
宇宙に捨てるというオチは合っていたようですが、捨てる方法が間違ってました。
たしかこちらの単行本に原作が収録されていいたはずなので、詳しい内容が気になる方はどうぞ(^^)
ドラえもん[恐怖編]【楽天ブックス】
ドラえもん[恐怖編] 【amazon】
関連記事はコチラ
➜ サイトのもくじ【細胞・遺伝子】
🔶細胞分裂【初心者向け】
もくじ
・細胞分裂とは?
・もっと詳しく細胞分裂の様子を見ていきましょう
・成長する時だけではない
・なぜ同じものができる?
・減数分裂とは?
・有性生殖と無性生殖
・細胞分裂と細胞質分裂の違い
・うろ覚え漫画、正しくはこうだった
・細胞分裂とは?
・もっと詳しく細胞分裂の様子を見ていきましょう
・成長する時だけではない
・なぜ同じものができる?
・減数分裂とは?
・有性生殖と無性生殖
・細胞分裂と細胞質分裂の違い
・うろ覚え漫画、正しくはこうだった
細胞分裂とは?
玉ねぎのお尻の部分をを水に浸しておくと、根が生えてきます。
その根を顕微鏡で観察してみると、細胞が分裂している最中の様子を確認することができます。
実は細胞が分裂するのは植物だけではなく、動物や人間も同じようにして細胞を分裂させ、体を大きくしています。
このように、1つの細胞が分裂して2つの細胞になることを「細胞分裂」といいます。
分裂している時に見えるヒモ状のものを染色体(せんしょくたい)といいます。
細胞分裂の中でも、このように1つの細胞を真っ二つにして同じものを作ることを体細胞分裂といいます。
もっと詳しく細胞分裂の様子を見ていきましょう
①普段は丸い核
細胞分裂をしない時はいつも球状の核が真ん中にあります。
核は遺伝子情報を持っている大事なものです。
②核が分裂の準備を始める
細胞が大きくなろうとする時、核は分裂する準備をします。
その時二重の糸ようなものが現れます。
③中央付近に集まり並ぶ
二重の糸は中央に並びます。
④裂けるよに分かれて両端に移動する
並んだ糸は両側から引っ張られるように引き裂かれます。
⑤2個の核ができる。
すると糸が細く長くなり、球状になっていき、やがて2個の核ができます。
⑥細胞が区切られる
細胞が二つに分かれます。
⑦新しい細胞の完成!
細胞が大きくなり、それぞれ元の細胞と同じ大きさになります。
◆細胞分裂まとめ
玉ねぎの根の細胞分裂は、特に先端の方が激しく行われます。
玉ねぎ側の細胞は縦に伸びます。
ただし核は伸びません。
成長する時だけではない
傷がふさがる時
体が大きくなる時だけ細胞分裂が起こっているわけではありません。
例えば今、指を紙で切ったとします。
皮膚が切れましたね。
でも数日放っておけば、傷はふさがります。
この新しい皮膚は、横からびよ~んと伸びて来たわけではありません。
傷ついていない皮膚が細胞分裂して新しい皮膚が作られたのです。
髪や爪が伸びる時
傷ついていなくても細胞は常に生まれ変わっています。
例えば、髪の毛や爪は伸びますよね。
これも根本の細胞の細胞分裂によるものです。
体内の細胞も
目に見えない体の中の細胞も、死んだり生まれ変わったりしています。
例えば、ウンチの中には腸から剥がれ落ちた細胞が入っています💩
これも細胞分裂によって更新され、捨てられた細胞です。
血の中の細胞も
血液の中にも「赤血球」などの細胞がたくさん入っており、その細胞にも寿命があります。
血液の細胞は骨の中の骨髄という組織で更新されています。
※ただし脳や心臓の細胞は細胞分裂しないなど例外もあります
この記事を書いていたら、ある漫画のエピソードを思い出してしまいました。
約20年前に読んだものなのでかなりのうろ覚えですが、なんとなくこんな感じだったと思います。
『どら焼きがどんどん細胞分裂をして、このままでは地球中がどら焼きで埋め尽くされる!!』
という話🤔
細胞が分裂してまた新しい細胞ができるサイクルを「細胞周期」というのですが、このどら焼きの細胞周期は半端なく早いですね。
実際普通の人間ではこんなに細胞分裂が起こりまくってどうしようもなくなることはありません。
細胞が死ぬタイミングと細胞ができるタイミングがうまい具合に合致しているからです。
細胞分裂をどら焼きに例えると、こんな感じかも。
ちなみに玉ねぎの染色体の数は16本(8対)なので、染色体がどら焼きの形だったとしたらこんな感じになりますね。
ついでに人間の染色体は46本(23対)。
犬の染色体の数は78本(39対)です。(多い!)
なぜ同じものができる?
皮膚が生まれ変わる時に新しく出来るものは、前に存在していた皮膚と同じ色、質感をしています。
このような特徴のことを形質と言います。
同じ形質のものが生まれてくるのはなぜでしょう?
答えは遺伝子があるからです。
文字の意味を詳しく考えてみましょう。遺は「残す」伝は「伝える」子は「子ども」ですね。
自分の子ども(分身)に情報を伝えるためのもの、ということです。
遺伝子は染色体にあります。
これによって、記録されているデータが呼び出され、同じものが作られるというわけです。
減数分裂とは?
よく体細胞分裂と減数分裂の違いについて間違えて覚えている人がいます。
2つの区別を理解しておきましょう。
減数分裂とは、有性生殖がおこるときに、親になるものの染色体が半分になり、染色体の少ない細胞が新しくできることを言います。
たとえば人間の場合、染色体は46本なので、減数分裂(厳密には第二減数分裂)では染色体を23本持っている細胞が生まれます。
これに対し、体細胞分裂では染色体を46本持っている細胞しか生まれません。
有性生殖と無性生殖
一般的な動物や植物の場合
♂と♀による有性生殖によって生まれる子孫は、パパとママの遺伝子を片方ずつ受け継いでいます。
減数分裂によって両方の遺伝子を受けついでいるからです。
一般的な微生物の場合
一方で、♂と♀もない大腸菌などの微生物が無性生殖によって生まれる子孫は、親の遺伝子をそのまま受け継いでいます。
それは親の体細胞分裂によって作られた子孫だからです。
つまり微生物の子どもは、親の分身ということになります。
細胞分裂と細胞質分裂の違い
細胞分裂は、中の核がまず真っ二つになってから細胞全体が分裂して細胞ができることでしたよね。
一方で細胞質分裂は、細胞質が分裂することをいいます。
細胞質は、細胞膜と核以外の部分なので、細胞さんの体の部分の分裂ということになります。
うろ覚え漫画、正しくはこうだった
昔の記憶をたどって漫画を描きましたが、本当にこんな話だったのか気になり調べてみました。
すると、このエピソードは「バイバイン」という有名な話でした('∀';)
この話が有名になったのは2017年にアニメで放送されてから「衝撃のトラウマ回」ということで話題になったかららしいです。
内容は、『何でも倍にすることができるバイバインという薬を栗まんじゅうに振りかけることで、それが倍になり、その後増えすぎてどうしようもなくなる』という話でした。(ソースでもどら焼きでもありませんでしたねw)
宇宙に捨てるというオチは合っていたようですが、捨てる方法が間違ってました。
たしかこちらの単行本に原作が収録されていいたはずなので、詳しい内容が気になる方はどうぞ(^^)
ドラえもん[恐怖編]【楽天ブックス】
ドラえもん[恐怖編] 【amazon】
関連記事はコチラ
➜ サイトのもくじ【細胞・遺伝子】