【負のフィードバックとの正フィードバックの違いは?】フィードバック調節についてわかりやすく説明します!

フィードバック調節の説明って、なんだか難しく書かれていますけど、実はめっちゃ簡単なんですよ。

ということで次のイラストをご覧ください♪


🔶フィードバック調節

正のフィードバックsamune




フィードバックなしの状態


ケーキ

ケーキ屋さんに例えて説明しますね。

必要な分だけ、ちょうどいいペースでケーキを作っている状態が、フィードバックなしの状態(通常営業)とします。




負のフィードバック
(ネガティブフィードバック)


負のフィードバック

スポンジを作る酵素のペースが早い、もしくはケーキが売れない時、ケーキが余ります。

するとケーキがスポンジを作る酵素に、
ペースを落とすように指令を出します

これが「負のフィードバック」です。





正のフィードバック
(ポジティブフィードバック)


正のフィードバック

負のフィードバックとは逆で、スポンジを作るペースが遅かったり、ケーキが売れまくる時、
ケーキがスポンジを作る酵素にペースを上げるように指令を出します

これが「正のフィードバック」です。


2019年5月23日、「この図も負のフィードバックになっている」という意見をいただきました。
ちょっと図がわかりにくかったかもしれませんが、生成を促進させるのが正のフィードバックですのでお間違えなく。




覚え方


中学校の数学で、プラスのことを正、マイナスのことを負と言いますよね。これと同じです。

ケーキをマイナスにしたければ負、プラスにしたければ正です。



フィードバックとは?


フィードバック(feedback)には、
「意見する」という意味があります。





ケーキに当てはまるもの


例えにしているイラストの、ケーキに当てはまるものは、ホルモンやクエン酸、ATPなどです。これらは体内で酵素の働きによって生成されます。


例:甲状腺ホルモンの場合

のどの近くにある甲状腺は、チロキシン(サイロキシン:Thyroxine)というホルモンを分泌します。

甲状腺

このチロキシンの濃度が高くなると、チロキシン自身がチロキシンを作る酵素の場所まで血液に乗って行き、そこで作用を及ぼし、生成を減少させます。



フィードバックの利点


チロキシンには、全身の代謝を高めるはたらきがあります。

チロキシンが増えすぎれば、代謝が良くなり脈が早くなったり汗が出たりします。

チロキシンが少なすぎれば、代謝が悪くなり太りやすくなります。


このように、ホルモンを含め体内の物質は多くても少なすぎても良くないので、体調を調節する(恒常性を維持する)ためにはフィードバック調節が必用なのです。




「フィードバック調節」とは?


今までの説明で分かるとは思いますが、フィードバック調節とは、生成物が、生成物を作るためのホルモンに働きかけて量を調節するしくみのことを言います。


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