【キャラ化】フラボノイドとは?わかりやすく整理します!
フラボノイド、フラボン、フラボノール、フラバノール、フラバノノール、フラバノン…。はぁ?
名前が似すぎてて紛らわしいので、意味と覚え方を整理します!
植物に含まれる色素成分です。
ただし、一応「色素成分」ということになっていはいますが、色は無色か薄い黄色のものが多いです。
無色とか…あんまり色素の意味ないですよね。
味が苦かったり渋かったりするので、色素成分というよりも「苦み成分、渋み成分」として説明されることの方が多いかもしれません。
普段は色が薄いですが、アルカリ性になると色が濃くなります。
フラボノイドのフラは、ラテン語の「flavus(黄色)」から来ているそうです。
他の色素成分(カロテイド系やポルフィリン系)との違いは、構造です。
フラボノイドは、分子の基本構造が
このような構造(フラバン)を基本骨格としているのが特徴です。
2つのベンゼン環が炭素原子3個を介して結合しているフェノール化合物です。
つまり、「ポリフェノール」です。
・イソフラボン:大豆に含まれる
・フラバノール(カテキン):お茶に含まれる
・アントシアン:ブルーベリーに含まれる
・フラボノール:玉ねぎやソバに含まれる
・フラバノン:かんきつ類に含まれる
・フラボン:セロリに含まれる
・フラバノノール:ワイン
一つひとつ見ていきましょう!
フラボノイドなので、フラミンゴをモデルにして説明していきます!
イソフラボンは、大豆に含まれる色素成分です。
女性ホルモンに似た作用があり、女性のホルモン異常の助けをします。
「アグリコン型」の「ダイゼイン」と、「グリコシド型」の「ダイジン」に分けられます。
ダイゼインは淡い黄色、大臣は無色です。
※アグリコン型・グリコシド型とは?
「アグリコン型」は糖が結合していない状態のもの。「グリコシド型」は糖が結合している状態のものです。
フラボノイドの場合、糖が結合するとダイジンのように色が無色になる傾向があります。※例外もあります
イソフラボンは基本になる化学構造の骨格、ダイゼインは基本骨格にヒドロキシ基がついたもの、ダイジンはヒドロキシ基と糖がついたものです。
イソフラボン以外のフラボノイドも、同じように基本骨格とアグリコン型、グリコシド型に分かれます。
フラバノールの代表的なアグリコン型に「カテキン」があります。
カテキンはお茶に含まれているポリフェノールとして有名ですよね。
色は無色。ただし酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)の作用で酸化すると「テアフラビン」や「テアルビジン」になり紅茶のような赤い色になります。
味が渋いので、「渋み成分」として説明されることもあります。
抗酸化作用をはじめ、抗菌作用や、抗アレルギー作用があります。
ちなみにグリコシド型もありますが、あまり食品に含まれていないので省略しています。
フラバノールは、「フラバン-3-オール」とも呼ばれます。
アントシアンは、アグリコン型の「アントシアニジン」とグリコシド型の「アントシアニン」に大きく分けられます。
ブルーベリーやラズベリー、黒豆、ナス、しそ、ブドウの皮などに含まれる、赤~青の色素であることは有名です。
更に細かく分類されていきますので、詳しくはこちらをご覧ください。
●ちょっと存在感が薄いフラボノイドたち
「フラミンゴ、帽子に乗ーる」と覚えると、他と間違えにくくなります。
フラボノールはアグリコン型のケルセチン(クェルセチン)とグリコシド型のルチンが有名です。
健康食品の栄養素の説明の時にたまに読み上げあられますよね。
ケルセチンはたまねぎに含まれる黄色い色素です。
ルチンはそばに含まれる無色の成分です。血流の改善効果があります。
「フラミンゴ婆(ばぁ)はのんき」と覚えます。
まず左の2つから説明すると、ヘスペレチンは無色であり、天然にはほとんど存在しない成分なので、しっかりとは覚えなくても良いでしょう。グリコシド型のヘスペリジンも無色で、かんきつ類に含まれています。
「ヘスティア」を知っている人は、彼女と関連付けて覚えてもOK!
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より
右の二つ、特に一番右のナリンジン(ナリンギン)は有名ですよね。グレープフルーツに含まれる無色の成分です。特にナリンジンはグレープフルーツの独特な苦味の成分でもあります。
フラボンのアグリコン型はアピゲニンと言い、淡い黄色をしています。ダリアの花などに含まれています。グリコシド型はアビインと言い、セロリやパセリに含まれる無色の成分です。
上のフラボノイドたちと名前が似ているので紹介しましたが、あまり食品には含まれません。しいて挙げるとワインに含まれます。
でもワインに含まれるポリフェノールのほとんどはブドウに含まれるアントシアニンなの、あまり重要ではない色素です。
名前がそっくりすぎて、読み間違えますし、こんがらがってしまいますよね。
カテキンはバスに乗ってお茶を飲んでいるフラミンゴ=フラバノール、
フラボノールは帽子に乗って背中を蹴ったり(=ケルセチン)ざるそばを食べる(=ルチン)色素、
フラバノノールはフラミンゴが場のノリに乗るっていうのを思い出せば、ひっかけ問題を出されても間違えることはありません!
フラミンゴって、赤い色素が入っているプランクトンや藻を食べるから、体が赤くなるんですって。
だから動物園のフラミンゴには、わざと赤い餌を与えているとか。
栄養学を学んでいたら気になりますよね。フラミンゴが主食とするものは、「スピルリナ」という単細胞微細藻類(コケのようなもの)なのだそうです。
で、そのスピルリナにはクロロフィルが多く含まれているため、見た目は緑色をしているのですが、β-カロテンやカンタキサンチンというカロテノイド系の色素も豊富に含まれており、その色が体に出ているのだそうです。
ところでスピルリナ、聞いたことありました??
よく雑誌などで「スーパーフード」として取り上げられているんですよね。
タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維なども多いため、効率よく栄養を補えるサプリメントとして販売されています。
人間の場合はスピルリナを食べてもフラミンゴみたいにピンク色になることはないのでご安心を😄
これまで説明してきたのは、「広義のフラボノイド」でした。
おさらいすると、フラバン
を基本骨格としていれば「フラボノイド」と言ってOKということでしたね。
真ん中の環の4位の位置にケトン基があるかどうかなのだそうです。
「狭義のフラボノイド」は、4位にケトン基が付いているフラバンを基本骨格とする色素であり、「アントキサンチン」と呼ばれることもあります。
「広義フラボノイド」は4位にケトン基が付いていないものも含めたフラバンを基本骨格とする色素です。
つまり、アントシアニジンやカテキンには4位にケトン基がついていないので、「アントシアニジンやカテキンはフラボノイドではない」と説明する学者さんもいる、ということです。
一般的には、広義の方が使われることが多いので、「アントシアニジンやカテキンはフラボノイドの一種」と理解してしまってOKです。
「広義」だの「狭義」だのということが問われることはないと思いますが、
・ルチン=そばに含まれる
・ヘスペリジン=かんきつ類に含まれる
・ナリンジン(ナリンギン)=グレープフルーツに含まれる
・アピゲニン=セロリに含まれる
というようなことは出やすいようなので、国試を受ける人は最低限頭にこのことを頭に入れておきましょう♪
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名前が似すぎてて紛らわしいので、意味と覚え方を整理します!
🔶フラボノイド
フラボノイドとは?
植物に含まれる色素成分です。
ただし、一応「色素成分」ということになっていはいますが、色は無色か薄い黄色のものが多いです。
無色とか…あんまり色素の意味ないですよね。
味が苦かったり渋かったりするので、色素成分というよりも「苦み成分、渋み成分」として説明されることの方が多いかもしれません。
普段は色が薄いですが、アルカリ性になると色が濃くなります。
フラボノイドのフラは、ラテン語の「flavus(黄色)」から来ているそうです。
他の色素成分(カロテイド系やポルフィリン系)との違いは、構造です。
フラボノイドは、分子の基本構造が
このような構造(フラバン)を基本骨格としているのが特徴です。
2つのベンゼン環が炭素原子3個を介して結合しているフェノール化合物です。
つまり、「ポリフェノール」です。
代表的なフラボノイド
有名なもの
・イソフラボン:大豆に含まれる
・フラバノール(カテキン):お茶に含まれる
・アントシアン:ブルーベリーに含まれる
あまり聞きなれないもの
・フラボノール:玉ねぎやソバに含まれる
・フラバノン:かんきつ類に含まれる
・フラボン:セロリに含まれる
・フラバノノール:ワイン
一つひとつ見ていきましょう!
フラボノイドなので、フラミンゴをモデルにして説明していきます!
イソフラボン
イソフラボンは、大豆に含まれる色素成分です。
女性ホルモンに似た作用があり、女性のホルモン異常の助けをします。
「アグリコン型」の「ダイゼイン」と、「グリコシド型」の「ダイジン」に分けられます。
ダイゼインは淡い黄色、大臣は無色です。
※アグリコン型・グリコシド型とは?
「アグリコン型」は糖が結合していない状態のもの。「グリコシド型」は糖が結合している状態のものです。
イソフラボンとダイゼインとダイジン、何が違うの?
イソフラボンは基本になる化学構造の骨格、ダイゼインは基本骨格にヒドロキシ基がついたもの、ダイジンはヒドロキシ基と糖がついたものです。
イソフラボン以外のフラボノイドも、同じように基本骨格とアグリコン型、グリコシド型に分かれます。
フラバノール
フラバノールの代表的なアグリコン型に「カテキン」があります。
カテキンはお茶に含まれているポリフェノールとして有名ですよね。
色は無色。ただし酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)の作用で酸化すると「テアフラビン」や「テアルビジン」になり紅茶のような赤い色になります。
味が渋いので、「渋み成分」として説明されることもあります。
抗酸化作用をはじめ、抗菌作用や、抗アレルギー作用があります。
ちなみにグリコシド型もありますが、あまり食品に含まれていないので省略しています。
フラバノールは、「フラバン-3-オール」とも呼ばれます。
アントシアン
アントシアンは、アグリコン型の「アントシアニジン」とグリコシド型の「アントシアニン」に大きく分けられます。
ブルーベリーやラズベリー、黒豆、ナス、しそ、ブドウの皮などに含まれる、赤~青の色素であることは有名です。
更に細かく分類されていきますので、詳しくはこちらをご覧ください。
●ちょっと存在感が薄いフラボノイドたち
フラボノール
「フラミンゴ、帽子に乗ーる」と覚えると、他と間違えにくくなります。
フラボノールはアグリコン型のケルセチン(クェルセチン)とグリコシド型のルチンが有名です。
健康食品の栄養素の説明の時にたまに読み上げあられますよね。
ケルセチンはたまねぎに含まれる黄色い色素です。
ルチンはそばに含まれる無色の成分です。血流の改善効果があります。
フラバノン
「フラミンゴ婆(ばぁ)はのんき」と覚えます。
まず左の2つから説明すると、ヘスペレチンは無色であり、天然にはほとんど存在しない成分なので、しっかりとは覚えなくても良いでしょう。グリコシド型のヘスペリジンも無色で、かんきつ類に含まれています。
「ヘスティア」を知っている人は、彼女と関連付けて覚えてもOK!
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より
右の二つ、特に一番右のナリンジン(ナリンギン)は有名ですよね。グレープフルーツに含まれる無色の成分です。特にナリンジンはグレープフルーツの独特な苦味の成分でもあります。
白じゃなくて無色透明じゃからな!
フラボン
フラボンのアグリコン型はアピゲニンと言い、淡い黄色をしています。ダリアの花などに含まれています。グリコシド型はアビインと言い、セロリやパセリに含まれる無色の成分です。
フラバノノール
上のフラボノイドたちと名前が似ているので紹介しましたが、あまり食品には含まれません。しいて挙げるとワインに含まれます。
でもワインに含まれるポリフェノールのほとんどはブドウに含まれるアントシアニンなの、あまり重要ではない色素です。
フラバノールとフラボノールとフラバノノールは違うもの!
名前がそっくりすぎて、読み間違えますし、こんがらがってしまいますよね。
カテキンはバスに乗ってお茶を飲んでいるフラミンゴ=フラバノール、
フラボノールは帽子に乗って背中を蹴ったり(=ケルセチン)ざるそばを食べる(=ルチン)色素、
フラバノノールはフラミンゴが場のノリに乗るっていうのを思い出せば、ひっかけ問題を出されても間違えることはありません!
フラミンゴは白い餌を食べれば白くなる
フラミンゴって、赤い色素が入っているプランクトンや藻を食べるから、体が赤くなるんですって。
だから動物園のフラミンゴには、わざと赤い餌を与えているとか。
なんの色素?
栄養学を学んでいたら気になりますよね。フラミンゴが主食とするものは、「スピルリナ」という単細胞微細藻類(コケのようなもの)なのだそうです。
で、そのスピルリナにはクロロフィルが多く含まれているため、見た目は緑色をしているのですが、β-カロテンやカンタキサンチンというカロテノイド系の色素も豊富に含まれており、その色が体に出ているのだそうです。
ところでスピルリナ、聞いたことありました??
よく雑誌などで「スーパーフード」として取り上げられているんですよね。
タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維なども多いため、効率よく栄養を補えるサプリメントとして販売されています。
人間の場合はスピルリナを食べてもフラミンゴみたいにピンク色になることはないのでご安心を😄
実は「フラボノイド」には2つ意味がある
「フラボノイド」と一言で言っても、学術的に意味が区別される場合があります。これまで説明してきたのは、「広義のフラボノイド」でした。
おさらいすると、フラバン
を基本骨格としていれば「フラボノイド」と言ってOKということでしたね。
「狭義」と「広義」の違い
真ん中の環の4位の位置にケトン基があるかどうかなのだそうです。
「狭義のフラボノイド」は、4位にケトン基が付いているフラバンを基本骨格とする色素であり、「アントキサンチン」と呼ばれることもあります。
「広義フラボノイド」は4位にケトン基が付いていないものも含めたフラバンを基本骨格とする色素です。
つまり、アントシアニジンやカテキンには4位にケトン基がついていないので、「アントシアニジンやカテキンはフラボノイドではない」と説明する学者さんもいる、ということです。
結局どっちなの?
一般的には、広義の方が使われることが多いので、「アントシアニジンやカテキンはフラボノイドの一種」と理解してしまってOKです。
管理栄養士国家試験に出やすいのは?
「広義」だの「狭義」だのということが問われることはないと思いますが、
・ルチン=そばに含まれる
・ヘスペリジン=かんきつ類に含まれる
・ナリンジン(ナリンギン)=グレープフルーツに含まれる
・アピゲニン=セロリに含まれる
というようなことは出やすいようなので、国試を受ける人は最低限頭にこのことを頭に入れておきましょう♪
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