【キャラ化】ATPとは?わかりやすく説明!(ATP入門)
「ATP」は、人が生きるために絶対に必要なものです。
でも、教科書などを見ても結構小難しく書いてあってわかりづらいんですよね。
「なかなか理解できない…」という人のために、
小学生でもわかるようにATPについてまとめてみることにしました!
🔶ATPとは
ATPとは?
ATPは、「エーティーピー」とよみます。
一言でいうと、エネルギーを発生させる物質です。
ATPは、こんな感じでイメージしてください。
Aのマワシをつけたお相撲さんが、3つの鈴を持っている感じです。
おいどんがあなたの体でエネルギーを生み出すッス!
エネルギーは、運動する時だけではなく、いろいろなことに使われます。
私たちは寝ているとき、無意識ですが息をしているし、心臓は動いていますよね。
息をするためにも、心臓を動かすためにも、エネルギーは使われています。
また、髪の毛や爪が生えるように、皮膚や体内の細胞も生まれ変わっています。
そうやって新しい細胞が生まれるときにもエネルギーは使われています。
考え事をするときも、一生懸命頭を使うので、エネルギーが使われています。
毎日毎日、ATPによってたくさんのエネルギーが生み出され、使われているのです。
人間だけではありません。
動物や植物の中でもATPはつくられ、ATPによってエネルギーは作られて、みんな生きているのです。
おいどんが頑張っているから、みんな生きているッス!
小中学校では食育の授業で、炭水化物や脂質のことを「力の源になる」と習います。
その「力の源」とは、ATPのことです。
食べたものからおいどんが生まれる?
たとえば山で遭難し、何も食べていなく、空腹で動けない時にアンパン頭のヒーローが現れたとします。
ヒーローからパンを一口分けてもらって食べたら、力がわいてきます。
これはパンを食べることによってぶどう糖(グルコース)が血の中を巡り、ATPが作られ、それによってエネルギーが作られるからなのです。
ちなみに体に蓄えられた脂肪を分解してATPを作り出す方法もありますが、その場合ATPが作られる速度がゆっくりなので、なかなか力がわきません。
また、脂肪が分解される時にはぶどう糖を必要とするため、糖分が不足していれば、ATPが生まれてきません。
それに対し、パンやアンコなどに含まれる糖分は素早く吸収されてATPができるため、すぐに元気がわいてくる、というわけです。
ATPについて
もっと詳しく教えて!
ATPの化学構造は、このような形になります。
五角形のリボースを中心にして、両側にリン酸が3つと、アデニンが付いています。
リボースとアデニンを合わせて「アデノシン」と言います。
ATPの本当の名前は、
「アデノシン三リン酸(アデノシンさんリンさん):
(Adenosine triphosphate)」
と言います。
アデノシンにリン酸が三つついているので、そのままですね。
ということは、A3Pでもいいはずですよね。
でも物質に化学名をつける時は、決まった法則に従ってつけなければなりません。
リン酸が3つついている時は、普通の数字ではなくギリシャ語を使います。
真ん中のTは、ギリシャ語の「tri」で3を意味します。
英語の「three」のtではないですよ。
最初にイメージとして見たお相撲さんを当てはめると、こんな感じになります。
このサイトでは、リン酸を鈴に例えています。
鈴に例えると、他の物質を説明する時にも何かと便利だからです。
これでAのマワシをつけ、鈴を3つ持ったお相撲さんになりましたね😊
どうやってATPから
エネルギーが作られるの?
ATPは、3つリン酸を持っていますよね。
この3つのうちの一つを外すときにエネルギーが発生しています。
このエネルギーが、みなさんが生きるエネルギーになっているのです。
ATPとADPの違い
鈴を一つ外したお相撲さんはADPになります。
名前の通りです。「A●P」の●の部分にギリシャ数字の頭文字が来るので、
リン酸が2つの場合は2という意味の「di」のDが付きます。
ちなみにもう一つ鈴を外したら、AMPになります。(mono=1)
カロリーとは?
-ATPとの関係-
よく「キロカロリー(kcal)」とか、「カロリー(cal)」と聞きますよね。
ご飯やお菓子などのカロリーは、食べたらATPになる栄養の単位のことを指します。
メートルと同じで、「k」が付いたら1000倍という意味です。
なので、1kcalは、1000calです。
エネルギー(人の熱)のもとになるので、「熱量」とも呼ばれます。
実はカロリーとうい単位は、食べ物以外にも使うことができます。
例えばガスや電気、灯油などです。
これらも熱や光としてのエネルギーを出しますよね。
なので食べ物のカロリーと同じで、熱の量を表す単位として使われます。
ただしこれらは生物と違ってATPをつくらず、そのままエネルギーになります。
冷たいアイスクリームでも
人の熱になるの?
もちろんなります。
アイスクリームってカロリー高いですよね🍦
どんなにガチガチに冷えたアイスでも、人はそれを体の中に入れると消化、吸収、代謝してATPをつくり、それによって体の熱をつくることができます。
ただし、食べたら食べただけ体温が上がるという訳ではありません。
多めに食べた食べ物は、脂肪などとして体に蓄えられます。
「カロリーが高いものを食べたら太る」と言われるのはこのためです。
そして、必要な時に蓄えられたものからATPが生み出され、使われるのです。
計量法では、カロリーは『人若しくは動物が摂取する物の熱量又は人若しくは動物が代謝により消費する熱量の計量』と定義されています。
ATPはどうやって作られるの?
基本的に「解糖系(かいとうけい)」と呼ばれる代謝経路でATPが作られます。
詳しくはコチラ↓
【解糖系とは?】
【解糖系・クエン酸回路・電子伝達系でATPが生まれる数】
ATPの別名
ATPを生み出す栄養素は、脂肪やグリコーゲンとして体に貯蓄することができ、またそれを引き出してATPにすることもできるので、「エネルギー通貨」と呼ばれることもあります。
→【グリコーゲンって何?】
まとめ
・ATPは、エネルギーを生み出すもの。
・生きている物すべてがATPを使っている。
・ATPは食べたものから作り出される。
おまけ
ATPのモデルは、栃ノ心関(とちのしんぜき)でした😊
🇬🇪🇬🇪🇬🇪🇬🇪🇬🇪🇬🇪🇬🇪🇬🇪 pic.twitter.com/kZkaEt1wg6— 栃ノ心 剛 (@tochinoshin) 2017年12月30日
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