「コレステロールを下げても意味がない」と言われる理由と動脈硬化予防法
世間では、「コレステロールは動脈硬化の原因になるから悪い」と言われていますよね。
その一方、「コレステロールは悪者ではないので、下げる必要がない」という専門家もいます。
それはなぜなのか。
混乱を招いているコレステロール騒動をまとめてみることにしました。
一般的に認知されている「コレステロールの常識」
・コレステロールという物質は動脈硬化の原因
・肉などの動物性食品に含まれる油は、コレステロールを上げる
・LDLコレステロールは悪さをする「悪玉コレステロール」
・HDLコレステロールは良いことをする「善玉コレステロール」
・中性脂肪が増えるとHDLコレステロールが減少するので、中性脂肪は良くない
「実はコレステロールは悪くないのではないか」という声もちらほら上がる世の中ですが、一般的には、LDLコレステロールの数値が高いと病院でこういった指導をされているのが現状です。
・戦前にロシアで行われた実験で、ウサギに高コレステロール食を与えると動脈硬化になった。
・1950年頃にアメリカ人の栄養学者が、「コレステロールは体に悪い」と言い出した。(根拠不明)
・1960年以降のアメリカの研究でLDLコレステロールは悪玉で悪い、HDLコレステロールは善玉で良い、ということになった。(根拠不明)
・動脈硬化の患者のアテローム(心筋梗塞などを引き起こすコブ)の中にはコレステロールが大量に含まれている
確かに動脈硬化のアテロームの中にコレステロールがたくさん含まれているのは事実なのですが、「体内のコレステロールが増えすぎるとアテロームが作られる」という根拠は、いまだにありません。
でも、病院の先生から「コレステロールは動脈硬化の原因」と言われたら、そうなんだ、と素直に信じてしまいますよね。
しかし、最初にロシアで行われたウサギの実験…なんだか疑問を感じませんか。
だって、ウサギって草食動物じゃないですか。
コレステロールは油ですけど、ウサギってそんなに油を消化吸収できるような体に作られているとは思えないのです。
いやそもそも人間と食生活のが違うのだから、人間が食べるようなものをウサギに食べさせたら病気になるのは当然のような気もするわけです。
そしてウサギ実験の後に発表された論文も、根拠がよくわからない話ばかりだったようです。
・コレステロールは人や動物の細胞の膜をつくる必要な栄養素
・コレステロールが体からなくなると、体の細胞が作られなくなるので、健康状態が悪くなる
・コレステロールが高いと感染症に強い
・コレステロールが高いと内臓が強い人が多い
・コレステロールが高いとうつ病になる人が少ない
コレステロールは、細胞膜を作ったり、ホルモンを作ったりと、人間の体には、無くてはならない存在、ということは、栄養学を学んだ大学で勉強しました。
別の記事でコレステロールの働きについてもまとめているので詳しくはそちらをご覧ください→コレステロールとは?
「感染症に強い」、「内臓が強い」、「うつ病になる人が少ない」という情報は、浜崎智仁さんという脂質栄養学の第一人者の先生の本で知りました。
その本には、こんな風に記載されています。
高コレステロール血症では、むしろ感染症に対して強くなることがわかっている。一般人でも、LDL-コレステロール値が高い群ほど肺炎による死亡率が低いことがわかっている。
(略)コレステロール値の高い人たちは胃腸や肝臓などの内臓がしっかりしていて、しかもうつ病とはほど遠い人が多い。
【引用】浜崎智仁(2011) コレステロールが高いほうがずっと長生きできる /講談社
ただ、「LDL-コレステロール値が高い群ほど肺炎による死亡率が低い」というデータについてはこういった意見を述べる専門家もいます。
もともと死亡率の高い病気や低栄養状態になると、コレステロール値が異常に下がることがあります。このような特殊な例が含まれていることを考慮しないまま、『コレステロール値が低いと死亡率が上がる→コレステロール値は高くてもいい』と解釈している情報が一部で広まっているようです。
【引用】NHK ガッテン!2018年春号 vol.38(主婦と生活社)/大阪大学大学院医学系研究科特任助教 増田大作氏
つまり、低栄養状態でコレステロール値が下がるとともに免疫力が落ちている人のことは考慮されていない、ということですよね。
とりあえず、コレステロールと死亡率の話は議論が深まりますが、
確実なのは、体にとってコレステロールは必要なものであり、極端に下げ過ぎることもよくない、ということです。
動脈硬化症の人の血管の中には、「アテローム」というコブがあり、そのコブの中にはコレステロールが詰まっています。
なぜコレステロールが詰まってしまうのかというと、コレステロールを運んできて、血液内にコレステロールを落としていったり、そこに滞ってしまう悪玉物質があるからなのです。
それらの悪玉物質が悪さをして、血管内のコブにコレステロールを蓄積させる、というわけです。
「変性LDLコレステロール」
これは「LDLコレステロール」ではなく、「LDLコレステロール」が"変性"したものです。
「LDLコレステロール」の"変性"は、糖化や酸化、アセチル化によりおこります。
「レムナントコレステロール」
これは、LDLコレステロールの前駆体(LDLコレステロールができる前の状態)なのですが、血管内でこれが滞ってしまうことにより、アテロームが大きくなってしまう、と言われています。
もっと詳しく知りたい人は→コレステロールとLDLコレステロールの違いは?新検査項目non HDL-コレステロールとは?わかりやすく解説します!【イラスト付き】
お肉や魚、卵などのコレステロールを食べることによって蓄積される体内のコレステロールは、全体の20~30%です。
また、2015年にアメリカ農務省と保健福祉省から、「食事でのコレステロール摂取制限は必要ない」との発表がありました。
しかし、だからと言ってそれがお肉や魚を食べすぎてもいい、ということになるわけではありません。
人間はお肉や魚、卵意外にも必要な栄養素はあるので、極端な食事をするとバランスが崩れ、今度は他の疾患にかかってしまうことがあります。
また、レムナントコレステロールは肥満や糖尿病の人に多いということなので、まずは肥満を解消することから始めるべきだと思います。
このオメガ3系の不飽和脂肪酸は、「必須脂肪酸」とも呼ばれます。「必須脂肪酸」は、体の中で合成されない栄養素であり、人間が健康を維持するために食事からとることが必要とされる脂肪です。
【食べる頻度の目安】
1日3g程度(小さじ1弱)
【注意】
α-リノレン酸は酸化されやすいため、開封後は3か月以内に使い切るのが好ましいです。
また加熱調理をするとすぐに酸化するので、サラダなどに使うのが好ましいでしょう。
納豆に混ぜたり、野菜ジュースに混ぜて飲んでもOKです。
酸化された油は腹痛や下痢などの食中毒を起こしたり、肌などの細胞を老化させることがありあす。
また、いくら体に良いからと言っても摂り過ぎれば肥満の原因となります。
青い背の魚とは、サバ、サンマ、ブリ、イワシなどの「光物」と呼ばれる魚のことです。
【食べる頻度の目安】
2日に1回60g程度
【ポイント】
シソ油やエゴマ油をとると、体内でDHAやEPAに変換されます。青魚が食べられない方は、シソ油/エゴマ油を意識してとるようにすると良いでしょう。
コレステロールを上げないため、肥満にならないために油を避けていた方も多いかと思います。
しかし油にも種類があり、肥満の原因となる油もあれば、動脈硬化を予防する油もあります。
バターやラードなどの飽和脂肪酸、オリーブ油などに含まれる一価不飽和脂肪酸、サラダ油に含まれるオメガ6系の多価不飽和脂肪酸などがありますが、それらは「必須脂肪酸」ではないため、特に積極的にとる必要はありません。
コレステロールを下げる意味がないと言われているのは、本当なのか
『コレステロールが高いほうがずっと長生きできる』という本には、日本動脈硬化学会が提唱するコレステロールの基準値の設定方法の根拠と問題点について詳しく記載されています。
特に「ガイドラインの九つの問題点」という項目には、調査の信頼度の低さ、「米国医師会」からの指摘内容、臨床研究の情報操作について詳しく記載されており、これを読んで私は落胆してしまいました。
確かに私も大学生の時、ある教授から「コレステロールは実はそこまで下げる必要はなくて、本当は薬を売ってお金を儲けるのが目的」という話をサラッと聞いたことがありました。
うーんなんだか怖い陰謀があるのかな…と思いながら、その時は聞き流してしまいました。
でも実際アテロームの中にコレステロールが蓄積されているのは事実であり、コレステロールが蓄積するのは別の悪玉物質が悪影響を及ぼしているためである、ということは確かなので、その原因物質を排除していくことは必要だとは思います。
〔参考文献〕
コレステロールが高いほうがずっと長生きできる/講談社/浜崎智仁(2011)(細かいデータや根拠が記載されています)
コレステロールは高いほうが心臓病、脳卒中、がんになりにくい/主婦の友社/奥山治美、国枝英子、市川祐子(2012)(栄養学の知識がない方にも理解できるようにわかりやすい言葉で書かれています)
その一方、「コレステロールは悪者ではないので、下げる必要がない」という専門家もいます。
それはなぜなのか。
混乱を招いているコレステロール騒動をまとめてみることにしました。
🔶コレステロール
もくじ
・一般的に認知されている「コレステロールの常識」
・なぜ「コレステロールが悪い」ということになったのか
・コレステロールが体に良い理由
・では、アテロームを作る原因は何なのか
動脈硬化の原因と考えられる主な悪玉物質
・食事として摂取したコレステロールが体内のコレステロールになるのはたったの約2割
・動脈硬化を予防するための近道
・動脈硬化を予防する食べ物は?
・コレステロールを下げる意味がないと言われているのは、本当なのか
・まとめ
・一般的に認知されている「コレステロールの常識」
・なぜ「コレステロールが悪い」ということになったのか
・コレステロールが体に良い理由
・では、アテロームを作る原因は何なのか
動脈硬化の原因と考えられる主な悪玉物質
・食事として摂取したコレステロールが体内のコレステロールになるのはたったの約2割
・動脈硬化を予防するための近道
・動脈硬化を予防する食べ物は?
・コレステロールを下げる意味がないと言われているのは、本当なのか
・まとめ
一般的に認知されている「コレステロールの常識」
・コレステロールという物質は動脈硬化の原因
・肉などの動物性食品に含まれる油は、コレステロールを上げる
・LDLコレステロールは悪さをする「悪玉コレステロール」
・HDLコレステロールは良いことをする「善玉コレステロール」
・中性脂肪が増えるとHDLコレステロールが減少するので、中性脂肪は良くない
「実はコレステロールは悪くないのではないか」という声もちらほら上がる世の中ですが、一般的には、LDLコレステロールの数値が高いと病院でこういった指導をされているのが現状です。
なぜ「コレステロールが悪い」ということになったのか
・戦前にロシアで行われた実験で、ウサギに高コレステロール食を与えると動脈硬化になった。
・1950年頃にアメリカ人の栄養学者が、「コレステロールは体に悪い」と言い出した。(根拠不明)
・1960年以降のアメリカの研究でLDLコレステロールは悪玉で悪い、HDLコレステロールは善玉で良い、ということになった。(根拠不明)
・動脈硬化の患者のアテローム(心筋梗塞などを引き起こすコブ)の中にはコレステロールが大量に含まれている
確かに動脈硬化のアテロームの中にコレステロールがたくさん含まれているのは事実なのですが、「体内のコレステロールが増えすぎるとアテロームが作られる」という根拠は、いまだにありません。
でも、病院の先生から「コレステロールは動脈硬化の原因」と言われたら、そうなんだ、と素直に信じてしまいますよね。
しかし、最初にロシアで行われたウサギの実験…なんだか疑問を感じませんか。
だって、ウサギって草食動物じゃないですか。
コレステロールは油ですけど、ウサギってそんなに油を消化吸収できるような体に作られているとは思えないのです。
いやそもそも人間と食生活のが違うのだから、人間が食べるようなものをウサギに食べさせたら病気になるのは当然のような気もするわけです。
そしてウサギ実験の後に発表された論文も、根拠がよくわからない話ばかりだったようです。
コレステロールが体に良い理由
・コレステロールは人や動物の細胞の膜をつくる必要な栄養素
・コレステロールが体からなくなると、体の細胞が作られなくなるので、健康状態が悪くなる
・コレステロールが高いと感染症に強い
・コレステロールが高いと内臓が強い人が多い
・コレステロールが高いとうつ病になる人が少ない
コレステロールは、細胞膜を作ったり、ホルモンを作ったりと、人間の体には、無くてはならない存在、ということは、栄養学を学んだ大学で勉強しました。
別の記事でコレステロールの働きについてもまとめているので詳しくはそちらをご覧ください→コレステロールとは?
「感染症に強い」、「内臓が強い」、「うつ病になる人が少ない」という情報は、浜崎智仁さんという脂質栄養学の第一人者の先生の本で知りました。
その本には、こんな風に記載されています。
高コレステロール血症では、むしろ感染症に対して強くなることがわかっている。一般人でも、LDL-コレステロール値が高い群ほど肺炎による死亡率が低いことがわかっている。
(略)コレステロール値の高い人たちは胃腸や肝臓などの内臓がしっかりしていて、しかもうつ病とはほど遠い人が多い。
【引用】浜崎智仁(2011) コレステロールが高いほうがずっと長生きできる /講談社
ただ、「LDL-コレステロール値が高い群ほど肺炎による死亡率が低い」というデータについてはこういった意見を述べる専門家もいます。
もともと死亡率の高い病気や低栄養状態になると、コレステロール値が異常に下がることがあります。このような特殊な例が含まれていることを考慮しないまま、『コレステロール値が低いと死亡率が上がる→コレステロール値は高くてもいい』と解釈している情報が一部で広まっているようです。
【引用】NHK ガッテン!2018年春号 vol.38(主婦と生活社)/大阪大学大学院医学系研究科特任助教 増田大作氏
つまり、低栄養状態でコレステロール値が下がるとともに免疫力が落ちている人のことは考慮されていない、ということですよね。
とりあえず、コレステロールと死亡率の話は議論が深まりますが、
確実なのは、体にとってコレステロールは必要なものであり、極端に下げ過ぎることもよくない、ということです。
では、アテロームを作る原因は何なのか
動脈硬化症の人の血管の中には、「アテローム」というコブがあり、そのコブの中にはコレステロールが詰まっています。
なぜコレステロールが詰まってしまうのかというと、コレステロールを運んできて、血液内にコレステロールを落としていったり、そこに滞ってしまう悪玉物質があるからなのです。
それらの悪玉物質が悪さをして、血管内のコブにコレステロールを蓄積させる、というわけです。
動脈硬化の原因と考えられる主な悪玉物質
「変性LDLコレステロール」
これは「LDLコレステロール」ではなく、「LDLコレステロール」が"変性"したものです。
「LDLコレステロール」の"変性"は、糖化や酸化、アセチル化によりおこります。
「レムナントコレステロール」
これは、LDLコレステロールの前駆体(LDLコレステロールができる前の状態)なのですが、血管内でこれが滞ってしまうことにより、アテロームが大きくなってしまう、と言われています。
もっと詳しく知りたい人は→コレステロールとLDLコレステロールの違いは?新検査項目non HDL-コレステロールとは?わかりやすく解説します!【イラスト付き】
食事として摂取したコレステロールが体内のコレステロールになるのは約2割
私たちの体内にあるコレステロールの約70~80%は、肝臓で作られたものです。お肉や魚、卵などのコレステロールを食べることによって蓄積される体内のコレステロールは、全体の20~30%です。
また、2015年にアメリカ農務省と保健福祉省から、「食事でのコレステロール摂取制限は必要ない」との発表がありました。
しかし、だからと言ってそれがお肉や魚を食べすぎてもいい、ということになるわけではありません。
人間はお肉や魚、卵意外にも必要な栄養素はあるので、極端な食事をするとバランスが崩れ、今度は他の疾患にかかってしまうことがあります。
動脈硬化を予防するための近道
LDLコレステロールは、糖化などすることで、変性します。糖化とは、血液中の糖分とくっつくことによって起こります。ですので、甘い物ばかり食べて血液の中に糖分がいっぱいある状態だと、LDLコレステロールが糖化しやすい状態になるので、危険です。また、レムナントコレステロールは肥満や糖尿病の人に多いということなので、まずは肥満を解消することから始めるべきだと思います。
動脈硬化を予防する食べ物は?
シソ油・エゴマ油
シソ油とエゴマ油は、α-リノレン酸というオメガ3系の不飽和脂肪酸が豊富に含まれるため、動脈硬化を予防すると言われています。ちなみにエゴマはシソ科なので、この二つは同じようなものです。このオメガ3系の不飽和脂肪酸は、「必須脂肪酸」とも呼ばれます。「必須脂肪酸」は、体の中で合成されない栄養素であり、人間が健康を維持するために食事からとることが必要とされる脂肪です。
【食べる頻度の目安】
1日3g程度(小さじ1弱)
【注意】
α-リノレン酸は酸化されやすいため、開封後は3か月以内に使い切るのが好ましいです。
また加熱調理をするとすぐに酸化するので、サラダなどに使うのが好ましいでしょう。
納豆に混ぜたり、野菜ジュースに混ぜて飲んでもOKです。
酸化された油は腹痛や下痢などの食中毒を起こしたり、肌などの細胞を老化させることがありあす。
また、いくら体に良いからと言っても摂り過ぎれば肥満の原因となります。
青魚
魚油には、DHAやEPEというオメガ3系の不飽和脂肪酸が豊富に含まれるため、動脈硬化を予防すると言われています。青い背の魚とは、サバ、サンマ、ブリ、イワシなどの「光物」と呼ばれる魚のことです。
【食べる頻度の目安】
2日に1回60g程度
【ポイント】
シソ油やエゴマ油をとると、体内でDHAやEPAに変換されます。青魚が食べられない方は、シソ油/エゴマ油を意識してとるようにすると良いでしょう。
コレステロールを上げないため、肥満にならないために油を避けていた方も多いかと思います。
しかし油にも種類があり、肥満の原因となる油もあれば、動脈硬化を予防する油もあります。
バターやラードなどの飽和脂肪酸、オリーブ油などに含まれる一価不飽和脂肪酸、サラダ油に含まれるオメガ6系の多価不飽和脂肪酸などがありますが、それらは「必須脂肪酸」ではないため、特に積極的にとる必要はありません。
コレステロールを下げる意味がないと言われているのは、本当なのか
『コレステロールが高いほうがずっと長生きできる』という本には、日本動脈硬化学会が提唱するコレステロールの基準値の設定方法の根拠と問題点について詳しく記載されています。
特に「ガイドラインの九つの問題点」という項目には、調査の信頼度の低さ、「米国医師会」からの指摘内容、臨床研究の情報操作について詳しく記載されており、これを読んで私は落胆してしまいました。
確かに私も大学生の時、ある教授から「コレステロールは実はそこまで下げる必要はなくて、本当は薬を売ってお金を儲けるのが目的」という話をサラッと聞いたことがありました。
うーんなんだか怖い陰謀があるのかな…と思いながら、その時は聞き流してしまいました。
でも実際アテロームの中にコレステロールが蓄積されているのは事実であり、コレステロールが蓄積するのは別の悪玉物質が悪影響を及ぼしているためである、ということは確かなので、その原因物質を排除していくことは必要だとは思います。
まとめ
LDLコレステロールやコレステロール自体よりも、変性LDLコレステロールやレムナントコレステロールが悪さをすることが最近になって認知されはじめています。
それらの悪玉作用のある物質に悪さをさせないためには、肥満を解消することが一番大事です。
また、シソ油やエゴマ油などの必須脂肪酸をとるようにすると動脈硬化を予防してくれます。
ただし、何事もほどほどが一番なので、極端に偏ったものを食べすぎたりするのではなく、
規則正しく一日3回食事をし、軽い運動を習慣化し、暴飲暴食を避け、たっぷり睡眠、太り過ぎないように気を付けると、コレステロールなんて気にならないほど体調は良くなります。
LDLコレステロールやコレステロール自体よりも、変性LDLコレステロールやレムナントコレステロールが悪さをすることが最近になって認知されはじめています。
それらの悪玉作用のある物質に悪さをさせないためには、肥満を解消することが一番大事です。
また、シソ油やエゴマ油などの必須脂肪酸をとるようにすると動脈硬化を予防してくれます。
ただし、何事もほどほどが一番なので、極端に偏ったものを食べすぎたりするのではなく、
規則正しく一日3回食事をし、軽い運動を習慣化し、暴飲暴食を避け、たっぷり睡眠、太り過ぎないように気を付けると、コレステロールなんて気にならないほど体調は良くなります。
〔参考文献〕
コレステロールが高いほうがずっと長生きできる/講談社/浜崎智仁(2011)(細かいデータや根拠が記載されています)
コレステロールは高いほうが心臓病、脳卒中、がんになりにくい/主婦の友社/奥山治美、国枝英子、市川祐子(2012)(栄養学の知識がない方にも理解できるようにわかりやすい言葉で書かれています)