【炎症とは?】わかりやすい説明と簡単な覚え方!
「頭にタンコブができた」
「目が赤く腫れた」
「虫に刺された」
「ねん挫した」
「ニキビができた」
日常生活の中でよくおこる「炎症」。
でも実際のところは、その意味が漠然としかわからない人が多いのが現状です。
ということで、わかりやすくまとめてみましたのでご確認ください😊
高校
まずは高校生向けに説明しますね😃
炎症を起こす仕組みを「炎症作用」と言います。
例えば今、転んでおでこをすりむいたとします。
傷の中に細菌が入ってきました。
すると体中で、「好中球」や「マクロファージ」という白血球が細菌を発見し捕まえ、食べます。
しかしその場にいる白血球だけでは細菌を退治しきれません。
そんな時マクロファージは、「炎症性サイトカイン」を分泌します。
炎症性サイトカインは、近くの毛細血管にはたらきかけて炎症を起こします。
→【サイトカインとは?(高校生物)】
細菌が入った場所が腫れているということは、血流量が増えているということです。
血流量が増えると、ケガをした場所以外の所から白血球などが引き寄せられ、効率よく細菌を捕まえることができます。
・熱を持つことのメリット
体温を高くすることにより、細菌の増殖を抑制すると共に、自然治癒を促進させる細胞の活性を高めます。
・痛くなることのメリット
自分の意思でその場所を保護して悪化させないようにします。
このように、炎症を起こすことによって悪化を防いでいるのです😊
・腫脹(しゅちょう):腫れること
・疼痛(とうつう):ずきずき痛むこと
・熱感(ねつかん):熱を持つこと
・発赤(ほっせき):赤くなること
それに加えて
・機能障害:動かなくなること
学校によって5番目の特徴(機能障害)を学んだり学ばなかったりです。
でも覚えておいて損はないと思います。
機能障害のイメージは、思いっきり突き指してパンパンに張れた部分が動かせなくなる感じです。
「あ~かいきつねとみどりのた・ぬ・き♪」のリズムに当てはめて歌いましょう!
知らない人はコチラ
(0:12から※一瞬で終わります)↓
・急性炎症:障害を受けた直後に起こる
・慢性炎症:数週間以上炎症を繰り返す
細かく分けると更にたくさんの種類に分類されます。
炎症が強いほど、血中CRP値が高くなります。
主に感染症や悪性腫瘍の検査として採血により確認します。
①刺激
転んでおでこをすりむいたとします。傷の中に細菌が入ってきました。
するとマクロファージがケミカルメディエーターを分泌します。
つまり、化学的な生理活性物質です。体内で起こっている情報を伝えあう仲介人のような物です。
その中でも特に炎症に関係するものを「炎症メディエーター」と呼びます。
炎症メディエーター
セロトニン(発痛)、ヒスタミン(発痛)、プロスタグランジン(痛覚伝達、血管拡張)、ロイコトリエン(血管透過性向上)、炎症性サイトカイン(情報伝達)など
ケミカルメディエーターとサイトカインの違い
「化学的な生理活性物質」なので、サイトカインもケミカルメディエーターの一種です。
②炎症
発赤:動脈の血流が増えてその場所が充血するので、赤くなります。
腫脹:血流量が増加することで血管が拡張します。
また、ヒスタミン、キニン、ロイコトリエンなどの働きにより毛細血管透過性が増し、組織液に白血球などが流出してその場所が膨らみます。
熱感:マクロファージ、白血球が発熱物質を産生します。修復細胞や免疫細胞が、高い温度下で運動量が増大するためです。
疼痛:血漿成分が血管外に滲出するため、痛みが現れます。炎症メディエーターが、痛覚を刺激し、これが感覚系を通じて中枢神経に伝えられ、痛みを感じます。
③治癒
好中球などの白血球が組織に浸潤し、病原菌を貧食します。
→慢性炎症に移行することもあります。
・化学的刺激(薬など)
・感染(ウイルスなど)
・アレルギー(ゴムなど)
炎症は割と日常的に起こるものですが、いつまでも異変を放置しておくと後戻りできないことになるので、気にかけるようにしましょう🙂
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➜ サイトのもくじ【体の構造】
「目が赤く腫れた」
「虫に刺された」
「ねん挫した」
「ニキビができた」
日常生活の中でよくおこる「炎症」。
でも実際のところは、その意味が漠然としかわからない人が多いのが現状です。
ということで、わかりやすくまとめてみましたのでご確認ください😊
🔶炎症
Contents
・高校生向け
炎症とは?
炎症のメカニズム
炎症が起こるメリット
・医療系の学生向け
炎症とは?
炎症の四徴(五徴)
覚え方
炎症の種類
炎症の確認方法
炎症のメカニズム
ケミカルメディエーターとは?
外部からの刺激の種類
炎症とがん
・高校生向け
炎症とは?
炎症のメカニズム
炎症が起こるメリット
・医療系の学生向け
炎症とは?
炎症の四徴(五徴)
覚え方
炎症の種類
炎症の確認方法
炎症のメカニズム
ケミカルメディエーターとは?
外部からの刺激の種類
炎症とがん
高校
生物基礎~生物
まずは高校生向けに説明しますね😃
炎症とは?
外部からの刺激があった時に、入ってきた病原体を感染させないための生体防御反応です。刺激を受けた場所が赤く腫れたり、熱を帯びたり、痛くなったりします。炎症を起こす仕組みを「炎症作用」と言います。
炎症のメカニズム
例えば今、転んでおでこをすりむいたとします。
傷の中に細菌が入ってきました。
すると体中で、「好中球」や「マクロファージ」という白血球が細菌を発見し捕まえ、食べます。
マクロファージです💖(はたらく細胞より)
しかしその場にいる白血球だけでは細菌を退治しきれません。
そんな時マクロファージは、「炎症性サイトカイン」を分泌します。
炎症性サイトカインは、近くの毛細血管にはたらきかけて炎症を起こします。
→【サイトカインとは?(高校生物)】
炎症が起こるメリット
・腫れることのメリット細菌が入った場所が腫れているということは、血流量が増えているということです。
血流量が増えると、ケガをした場所以外の所から白血球などが引き寄せられ、効率よく細菌を捕まえることができます。
・熱を持つことのメリット
体温を高くすることにより、細菌の増殖を抑制すると共に、自然治癒を促進させる細胞の活性を高めます。
・痛くなることのメリット
自分の意思でその場所を保護して悪化させないようにします。
このように、炎症を起こすことによって悪化を防いでいるのです😊
医療系の学生向け
ここからは看護師や管理栄養士などの医療系の勉強をしている人向けに説明しますね😉炎症とは?
細菌やウイルス、外傷、薬などに対する生体の防御反応です。炎症の四徴(五徴)
よく試験で出題される炎症の4大(5大)特徴がこちら。・腫脹(しゅちょう):腫れること
・疼痛(とうつう):ずきずき痛むこと
・熱感(ねつかん):熱を持つこと
・発赤(ほっせき):赤くなること
それに加えて
・機能障害:動かなくなること
日本語でおk!
学校によって5番目の特徴(機能障害)を学んだり学ばなかったりです。
でも覚えておいて損はないと思います。
機能障害のイメージは、思いっきり突き指してパンパンに張れた部分が動かせなくなる感じです。
覚え方
「あ~かいきつねとみどりのた・ぬ・き♪」のリズムに当てはめて歌いましょう!
知らない人はコチラ
(0:12から※一瞬で終わります)↓
炎症の種類
炎症は大きく分けて2種類あります。・急性炎症:障害を受けた直後に起こる
・慢性炎症:数週間以上炎症を繰り返す
細かく分けると更にたくさんの種類に分類されます。
炎症の確認方法
炎症が起こると、血中に「C反応性タンパク質(CRP:C-reactive protein)」というタンパク質が現れます。炎症が強いほど、血中CRP値が高くなります。
主に感染症や悪性腫瘍の検査として採血により確認します。
炎症のメカニズム
①刺激
転んでおでこをすりむいたとします。傷の中に細菌が入ってきました。
するとマクロファージがケミカルメディエーターを分泌します。
◆ケミカルメディエーターとは?
chemical(=化学的な) mediator(=仲介人)つまり、化学的な生理活性物質です。体内で起こっている情報を伝えあう仲介人のような物です。
その中でも特に炎症に関係するものを「炎症メディエーター」と呼びます。
炎症メディエーター
セロトニン(発痛)、ヒスタミン(発痛)、プロスタグランジン(痛覚伝達、血管拡張)、ロイコトリエン(血管透過性向上)、炎症性サイトカイン(情報伝達)など
ケミカルメディエーターとサイトカインの違い
「化学的な生理活性物質」なので、サイトカインもケミカルメディエーターの一種です。
②炎症
発赤:動脈の血流が増えてその場所が充血するので、赤くなります。
腫脹:血流量が増加することで血管が拡張します。
また、ヒスタミン、キニン、ロイコトリエンなどの働きにより毛細血管透過性が増し、組織液に白血球などが流出してその場所が膨らみます。
熱感:マクロファージ、白血球が発熱物質を産生します。修復細胞や免疫細胞が、高い温度下で運動量が増大するためです。
疼痛:血漿成分が血管外に滲出するため、痛みが現れます。炎症メディエーターが、痛覚を刺激し、これが感覚系を通じて中枢神経に伝えられ、痛みを感じます。
③治癒
好中球などの白血球が組織に浸潤し、病原菌を貧食します。
→慢性炎症に移行することもあります。
外部からの刺激の種類
・物理的刺激(外傷など)・化学的刺激(薬など)
・感染(ウイルスなど)
・アレルギー(ゴムなど)
炎症とがん
慢性炎症が長期間治らないと、DNAの損害が生じたり、がん抑制遺伝子が変異して、その場所ががん化することがあります。癌に発展する炎症
- 慢性肝炎→肝臓がん
- 慢性胃炎→胃がん
- 逆流性食道炎→食道がん
- 潰瘍性大腸炎→大腸がん
- 膀胱炎→膀胱がん
- 歯肉炎→口腔がん など。
炎症は割と日常的に起こるものですが、いつまでも異変を放置しておくと後戻りできないことになるので、気にかけるようにしましょう🙂
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➜ サイトのもくじ【体の構造】